えー前回、クリーンエネルギーの象徴である風力発電を見に行ってきたんで、今回はその真逆、稼働してるだけで色々しゃれにならんものを排出する原子力発電所をちょいと見物に行ってきました。
つーことでやってきました、福井県敦賀市JR敦賀駅前。
小雨のそぼ降るあいにくのお天気ですが、これから向かう場所を考えると荒天がお似合いかも。
駅前はちょっとした商店街になってます。
少し歩くと・・・・。
ああっ、メーテル!メーテルじゃないかあっ!
伊賀市の上野市駅前で出会ったばかりだというのにこんなところにもおおお。
スターシャもおった。
しかし原発の町でスターシャって・・・。
宇宙の彼方イスカンダルにて、宇宙戦艦ヤマトが放射能除去装置を取りに来るを待つ、宇宙人の彫像を、この場所に建立するという発想が凄まじいブラックジョークな気がする。
密かに反対派な人達の皮肉なんでしょうかね。
しかし80年代の松本零士ブームの影響って強烈だったんだなあ。
近畿だけでこんな至近距離にもう2箇所目だよ。
交通標識にしっかりと明記されているという親切さ。
なんか色々と大丈夫なのか、と思う。
寂れた海沿いの道を車で20分ほど行くと・・・。
はい到着しました、敦賀原子力発電所。
隣には日本原子力機構の新型転換炉ふげん(2003年廃炉決定)もいます。
で、なんで真正面から写真撮ってないのかというと、正門前でカメラを構えたら警備員らしきオッサンが早足でこっちに向かってきたから。
いやすまん、怖くて逃げた。
テロと間違えられて拘禁されちゃかなわん。
ちなみに敦賀原電1号機は2016年に廃炉決定してますが、2号機はどうするかまだもめてます。
しかしJR敦賀駅からわずか20分の距離にこのようなぶっそうなものがあるとは・・・。
至近距離にしれっと漁村があるのにも驚かされた。
そのまま来た道を戻り、半島の反対側の海岸沿いを突き当たりまでいくと・・・ 。
はい到着、高速増殖炉もんじゅ(2016年廃炉決定)。
ここも正門前から写真撮ろうとしたら警備員がいきなり中腰になって臨戦態勢を整えたので、慌てて逃げた。
やっぱりピリピリしてますね、原電はどこも。
来た道を戻ると途中に美浜原子力PRセンターなどという時代錯誤な箱モノがあって・・・。
えー本日3基目のご登場でございます、美浜原子力発電所。
2015年に1号機と2号機の廃炉は決定しましたが、3号機は運転停止中のまま音沙汰なし。
反対側に回り込んで撮ってみた。
ちなみにここ、海水浴場になってます。
いや、そのね、安全基準は満たしてるんでしょうけどね・・・。
・・・・でも日常生活に密接すぎるだろう、これ。
位置関係を地図にするとこんな感じ。
私は日本のエネルギー政策にも国防にも詳しくないド素人ですけどね、これどう考えても近すぎるだろう!と思うわけです。
全部まわるのに車で1時間もありゃ十分なんですよ。
もし仮にですよ、北のわがままなミサイルが照準を誤ってこの半島に落ちたとする。
福島だけでも手を焼いてるのに被災した原電3基をどうやってコントロールするんだ、って話ですよ。
しかも内1基は冷却材に金属ナトリウムを使ってるもんじゅだ。
詳しい方はご存知でしょうけど、これ水と化学反応をおこして爆発します。
西日本の問題だけじゃないです。
アジアレベル、ひょっとしたら世界レベルで放射能が国境を超えて撒き散らされることになるかもしれない。
なのにまだ往生際悪く運転再開を推し進めようとしてる連中がいる。
色んな意見があるのは知ってるし、地域経済の問題もあることは承知の上でね、あえて言わせてもらうなら完全にコントロールできないもの、急な事故に対応できないものを実用化するなと私は強く思うわけです。
なんでそんなに早漏なんだ、と。
メルトダウンしても平気、なぜなら新兵器メルトダウンストッパー君がいるから、それに放射性廃棄物無害化君もいるしね、みたいな状況になってからじっくり原電やりゃいいじゃねえかよ、と。
どうしてこんなに危ないものを見切り発車してんだよ、って。
なんかもう実際に目の当たりにすると色々狂ってて逆に笑えてきますね。
原電とわし。
ちゅーことで笑うしかない気持ちをオリジナルソングにしてみました。
余談ですがもんじゅ、1兆円超えの費用をつぎこみながらも250日しか稼働せず、現在も一日の維持費に5千万、廃炉に3千億円かかるという、信じられない金食い虫な役立たずらしいです。
・・・・・・・・・・・・税金ですよね、それ。
えー、一応念のため書いておくと、私は右でも左でもリベラルでも保守でもないです。
要はサブカルチャーしかわからんろくでなしでも原子力行政のわけのわからなさは指摘できる、ってこと。
あと最後に、原電3基がほとんど動いてないのに関西では今夏、電力不足が叫ばれて節電を強いられたとか、電気料金がめちゃくちゃあがったとか全然なかった、ってことを付け加えておきます。
さて次はもうちょっと気楽なところに行こう、うん。
今回ちょっと社会派すぎたか、あんまり笑えなくてすまん。
<終わり>
2017.11探訪