あの・・道なりに進んだら出発点に近い場所に戻ってきちゃったんだけどね・・。
ルートを無視して好き勝手に登った。
えーと、まあ丘陵だ。
「白昼の混乱地帯」
建設途上?と思ったのは私だけ?
「もののあわれ変容器」
一箇所ペンキを塗り忘れた公衆トイレにしか見えん。
「宿命の家」
なんかこう、迷路的なものがお好きなようである。
とりあえず家ではないと思うんだけどね。
ところどころ足元がスケルトン仕様で、何故か地下にはめり込んだ風呂が。
どうやって入浴しろというのか。
というか、これはひょっとしてうっかり足を踏み抜いた時のためのセーフティネットなのか?
ならば水を張っておくべきである。
それでこそ笑いもとれる、というもの。
確かマニュアルには「宿命の家」では異星人のようにさまよえとあったが、それが落とし穴に落ちるための前フリなら正解かとは思う。
「想像のへそ」
だから何が?
「陥入膜の径」
読めんわっ!
「運動路」
急にやる気をなくしたかのようなネーミングである。
飽きたのか?色々と?
どうあれ、この有様では雨の日にお料理できんぞっ!
施設を取り囲む外壁に入り口があったので、入ってみる。
建設途中で放棄された廃墟のようでちょっと怖い。
これも演出なのか?
外壁にエンボス仕様で浮き出た謎の抽象画。
ハイキングコースみたいなルートをてくてく歩いていくと・・・。
なんだかよくわからないものがあったので、中にはいってみた。
左右に通路が広がってるんだけど真っ暗。
しかも足元は微妙に下っていて徐々に狭くなっていく感じ。
シンプルに怖い。
いや、進めないわ、これは。
ここが一番ドキドキしたかも(酷いやつだ、すまん)
さて、ひと通り見たからそろそろ退園しようかな、と。
もうね、汗だくです。
夏に来るもんじゃないわ、マジで。
アートより、エアコンの効いた部屋を今は何よりも欲する私だ。
子供はそれなりに楽しめる施設かもしれませんね。
でも私みたいに芸術と縁遠い人は、やっぱり途中で飽きるんじゃないか、という気がします。
似た作りの建物が多い、ミスマッチの演出が似た指向性にあることが注意力を散漫にさせる。
まあその、相似性が狙いだ、と言われれば反論の余地はないんですが。
余談ですが、園内、結構危険箇所が多いです。
ここ、滑り落ちたら死ぬな、という所が割とあった。
でもあえて安全対策はしない、というのが芸術を体感するテーマパークの心意気なのかもしれません。
ついでなんで養老公園内にある養老の滝まで足を延ばす。
どうでもいいことですが養老の滝って、私はてっきり居酒屋チェーン店のことだと思ってた。
本物の滝が存在するとは知らなかった。
お恥ずかしい。
えーと、とりあえず結論から書きますね。
死んだ。
まさか養老天命反転地を散々歩き回ったあとで、20分近くも山を登らねばならんとは予想すらしてなかった。
もっと近いと思ってた。
お散歩気分だったんだよ、私は!
このような上り勾配が延々と。
えっ、もう着くよね?もう少しだよね?と自分に言い聞かせながらも、先の見えない不安から押し寄せる怒涛の後悔。
ここまで来た時点でTシャツの裾から汗が雫を垂らして足元にポタポタ落ちてました。
40代のオッサンの運動量の上限を超えてる気がした。
到着。
疲れすぎて手が震え、上手にピントが合わない。
ああ、滝だね、としか心が語りかけて来ない。
なんかさらに上には神社があるみたいで、いつもなら行くのだけど、この時思ったのは「へえ」だった。
帰り道の記憶があんまりないです。
車で着替えて、ちょっとシートを倒したら即座に昏睡して、気がついたら夜の8時だった。
岐阜恐るべし!
というか、どこへ行っても無計画なのがさっぱり改まらないわしこそが真に恐るべしか!
さて、次はどこへ行こうかな。
<終わり>
2017.8探訪