岐阜市の金華山山麓にある岐阜公園に行ってまいりました。
地元では有名な観光地のようですが、もちろん私は初めて。
マジックインキで殴り書きされた「ロープウエー」が早くもパンチ効いてる。
なんか「キテる」予感がしてならない。
水路をまたぐ謎のオブジェ。
はて?鬼?
そのような伝承が残る地なのかしらん。
もちろんこれは様子見のジャブですよね。
これから回転数上げてくるんですよね?ね?
一切の迷いなく「ロープウェー」である。
そりゃもう看板にペンキで書かれてるぐらいだからもはや確信犯と言っていいだろう。
手書きゆえのぞんざいな脳内変換でなかったことがこれで証明されたわけである。
よしわかった、岐阜ではロープウェー。
郷に入っては郷に従え。
にわかだと思われぬよう、発音にも気をつけねばな。
歩いて散策しても良かったんですが、あまりに暑いんで「ロープウェー」に乗ることにする。
見どころはその先にあるみたい。
凄まじい混雑ぶりに死んだ。
5分おきに運行しているというのに長蛇の列。
実際にロープウェーに乗るまで軽く30分待ち。
構内は蒸し風呂状態、流れる汗は一向に止まらず、並んでるだけでガンガン体力が削られていく。
しかし一体この先に何が待ち受けているというのか。
期待せずにはおれんわけである。
苦行にも似た順番待ちを、みなさん、平気で我慢してらっしゃるわけだから。
ロープウェーの中から眼下に広がる街並みを一枚。
余談ですがエアコン効いてないし、すし詰めです。
隣りにいるオヤジの鼻息がニンニク臭くてとても辛い。
すまん、実はここに来たかったのだよ、私は。
いい年してほんとごめんなさい。
もちろんこの施設は岐阜公園内における軽い「くすぐり」であり、落語で言うところの「マクラ」みたいなもののはずである。
まあ、まずはここ抑えとけ、みたいな。
実はリスって間近で見たことないんですよね。
放し飼いがこの施設の売り。
構内はあまり広くありません。
街中の保育園の手狭な園庭って感じ。
居た。
思ってたよりずんぐりしてらっしゃる。
てか、結構でかいぞタイワンリス。
ここ、希望すれば餌をやれるんですよね。
私も手袋を貸してもらったんで、餌やりに興じたかったんですが、オッサンが1人でリスに餌をやってニヤニヤしてる絵ヅラが軽く通報ものな気がしたんで、断腸の思いで我慢した。
まあ、リスもお姉さんの手から餌をもらうほうがよかろう。
やばい、かわいいかも。
これまで知覚したことのない心の扉が少し開いた気がした。
あかん、なんかチャクラが回りだした。
なんなんだ、この保護欲を刺激する造形は。
寝てはる。
目が笑ってない。
急に現実に引き戻された気がした。
手足が黒いのがかわいい。
まあでも上から見たらやっぱげっ歯類だけはあって、ネズミというか、モグラというか、その方面の生き物ですな。
人間がダメになりかねんのでリス村はほどほどにして先へ進むことにする。
城があるみたいです。
おお、なかなかにご立派。
中に入れるみたいなので入ってみる。
木造じゃないのね。
そりゃそうか。
途中階、色々展示してあったがあんまり興味がないので天守閣へ。
戦国武将がなぜ城を建てたかわかった気がした。
自分が偉くなったような錯覚おこすわ、これは。
城内がクソバカ暑いんで早々に退出して他をのぞく。
ほう、隠れ家とな。
なんでこんな所まで来て壁に展示された宮下英樹の「センゴク」を読まなきゃならんのだ!
外出先で漫画読みたいなら漫画喫茶行くわ!
これを隠れ家と言い切ってしまうのがもう・・・。
アメリカなら火つけられた上、暴動すら起こりかねんぞ、これ。
隠れ家に鼻っ柱をへし折られたんで、ぼちぼち引き上げることにする。
また帰りのロープウェーが馬鹿みたいに混んでる、という・・・。
えーひとつ勉強しました。
私は城とか全然興味を持てぬ人である、と。
とりあえずなにもつっこめないし、かといってボケることも難しいぞ、城!
時代劇好きなんだけどなあ、なんでだろうなあ。
すまん、私にとってはリス村が全てだった。
ウエーで期待を膨らませすぎた。
やはり、名和昆虫博物館に行くべきだったか。
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