奇祭ち○こ祭り(俗称)で知られた田縣神社へ行く【愛知】

愛知県小牧市にある田縣神社へ行って来ました。

田縣神社といえば奇祭として有名な豊年祭が広く知られているわけですが、いったい平素はどんな感じなんだろうと。

徹頭徹尾本気なのか、それとも秘宝館的なアングラエンターティメントなのか、興味をそそられてお出かけ。

想像以上に立派な神社です。

敷地も広い。

駐車場がゆうに50台分もある神社なんて滅多に遭遇しませんしね、驚きました。

きちんと普段から手入れされてるのがわかる。 

本殿。

しかしこの本殿もずいっ、と近づけば・・・。

左を見て、ええっ?!

右を見て、ひえええええええっ!

色違いでえらいもんが並んどるがなっ!

なんせ本殿であれである。

「奥宮」と来た日にはもうきっと・・・・。

あわわわわわわ、なんまんだぶなんまんだぶ(あ、神社だった)。

は、波動砲がああああ!

本坪鈴までこの有様。 

このようなものが頭上から落ちてきてケガでもした日には、恥かしくて誰にも頭の包帯の理由を告げられないであろう。 

どう見ても前衛芸術家が性の解放を謳ったオブジェである。

夏井先生がご覧になったら、きっと立ち直れないぐらいケチョンケチョンに罵倒だろうなあ。

もともとの祭神は御年神(ミトシノカミ)で、これはスサノオの孫にあたる穀物神。

併記されている玉姫命(タマヒメノミコト)はのちに合祀された地元の祖神。

それがなぜ男性器をシンボルとした生殖器崇拝になっちゃってるのか、と。

色々調べてみたんですが、どうにも詳しいことがわからない。

微妙に土着信仰が入り混じってるのは確かなようです。

まあ、性神信仰はインドに端を発し、日本全国で草の根的に頒布してますからそれが時代を経るうちに長じてこうなったのかもしれません。

とりあえず境内にいた、余所から来たらしきオバちゃんの団体はきゃっきゃっと大騒ぎでしたし、カップルで来てた2人も男が大爆笑してました。

女の方は何故か憮然としてましたけど。

まあ、彼氏の前でどう反応したものか、こりゃなかなか難しいですわな。

どうあれ、神社の参拝客の面持ちではなくて、私もなんだか腰砕け。

祭りの動画があった。

すまん、わしにはついていけん。

薬物でもキメないことにはこの輪の中には入れん。

で、実はこの田縣神社から車で10分ぐらいのところにま○こ祭り(俗称)で知られた大縣神社ってのもあったりする。

どうなってんだ小牧市?!

着きました、大縣神社。

鬱蒼とした木々に囲まれ、なにやら厳格な雰囲気。

山車があった。

近いのか?奇祭が?

山裾にあるせいか、ちょっと街中の神社とは空気が違うな、とは感じましたね。

形代がおいてあった。

悩みを書いて「厄」という事で燃やしてしまうわけですね。

京都の地主神社の人形型の形代が有名ですが、あれと似たようなものでしょうね。

むすひ池。

祈願用紙にお賽銭をのせて沈めることにより願いを叶える、とされる。

名のとおり縁結びが主であるようですが。

姫之宮。

玉比売命を祭祀。

この玉比売命ってのがよくわからなくて、調べてみると、固有名詞ではなく巫女の総称である、と書かれていたり、山城国風土記における神の子を宿した娘のことである、と書かれていたり。

日本書紀や古事記にもあちこちで名前が出てくるらしいんですね。

安産・子授け・婦人病の神として、手厚く信仰されているようですが。

ただ読みがタマヒメノミコトなんで田縣神社と同じ地元の祖神を指しているのかもしれません。

無理。

挟まる。

姫石。

性神信仰的なオブジェはこれぐらい。

言われりゃあそうかな、ってなレベル。

そのまま奥へと進むと本宮山の山頂まで行けるようです。

元々、大縣神社は本宮山の山頂にあったとか。

現在も山頂には本宮社が残されているようです。

こちらの神社、主祭神は大縣大神という尾張の国開拓の祖神なんですが、そちらよりも縁結び、子授けの神社といった側面のほうがどうやら大きいようですね。

若い女の人が何人か1人で参拝に来られててちょっと驚かされた。

祭りの動画がこちら。

田縣神社の豊年祭に比べるといささか地味。

かつてはモロ女性器な山車を担いで町内を巡ったらしいんですが、年々ソフィストケイトされてきたとか。

時代には勝てぬ、といったところでしょうか。

どうせなら田縣神社と大縣神社で一緒に祭りをやってどこか中継点で合体イベントでもやりゃあいいのに、と私は思うんですがさすがにそれは公序良俗を乱す、ってことで官憲が動くか。

もうすでに乱れまくってる気もしなくはないが。

しかし、尾張って、はるか古代に子に恵まれぬ悲運な時代でもあったんでしょうかね。

そうとしか思えぬ偏向ぶり。

ちなみに神社の風格としては大縣神社の方がなにやら背景に秘められたものがありそうな気が私はしましたね。

秘宝館といっちゃえばそれまでなんでしょうけど、いまだ両社とも廃れぬあたり、やはり時代を超えて求められる何かがある、ってことなのかもしれません。

・・・・・まあその、変なんだけどね、そりゃやっぱり。

だめだ、フォローしきれんわ。

さてー、次はどこへ行こうかねー。

<終わり>

2016.10探訪

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