
いったん尾道市まで戻ってきました。
そりゃやっぱりここまで来たら尾道の裏路地散策をしてみないといかんでしょう。

大宝山の山肌に建立された有名な千光寺までロープウェイが通じてるみたいですけど、今回は行かない。
だって今、耕三寺行ってきたばかりだし。
次から次へと寺ばかりはしごするのもどうなんだ?って、話だし。
たくさん見どころがあるみたいですけどね。

ゆるゆると、歩いてみましょうかね。

ねこ喫茶ユトレヒト。
ゆとれひと?
有名なお店みたいですね。
猫をなでつつ一息つきたいところだが、今座ると意識が飛んでしまいそうなんで先を急ぐことにする。

開放された木戸があったのでくぐってみると・・・。

神社だった。
尾道最古の神社と言われる艮神社に通用門から入っちゃったよ。

境内にある樹齢900年と推定される巨大クスノキ。
映画「時をかける少女」(1983)のワンシーンで、このクスノキが登場してるらしいんですけど全く記憶にない。
見てるはずなんだけどなあ。

福石猫、と呼ばれてるらしいです。
全部で1000個ほどあるんだとか。
撫でるといいらしいんですけど、それを知ったのは自宅に帰ってからだよ、諸君。

本物も居た。
こっちは撫でるどころか、近寄らせてもくれないぞ。

このあたりから有名な猫の細道みたい。

いやーほんと迷路だわ。

なんで瓦が積んであるのかよくわからないが、隙間にこそっと福石猫。

んで、今俺はどこに居るんだよ。

なんだか郷愁を誘いますね。
私は幼い頃、長屋に住んでたから狭い路地と古めかしい木造建築を見ると、どうしたってノスタルジーを感じる。

ちょっと荒れてきたかな。
ここまで来るとほとんど観光客も居ない。

断続的なセミの鳴き声が、夏の終りを惜しむかのように人気のない隘路に陰々と響く。

いくらなんでも住宅街にこの巨石を放置したままはいかんだろ、と思う次第だ。
回り込んで上から見たらまた違うのかもしれんけど。
南海トラフ様がご機嫌を悪くして、ずいっと身を捩ったらどうするつもりだ。

やあ、僕だよ。

どうしてもこういうことをしてみたくなっちゃうんだよ、お調子乗りですまぬ。

何十年後かには失われてしまう町並みなんだろうなあ、という気がしました。
勝手な想像なんですけど、ほとんどの住人が、昔からこの地に住んでる人ばかりなのでは、と思うんですね。
私はよそ者だから、物珍しさが先行しますけど、実際に住むとなると恐ろしく不便だと思うんです、ここって。
車は乗り入れられないですし、商業施設も近いわけではない、その上移動するとなると、常に坂を上り下りしなきゃならない。
未曾有の高齢化社会が目前に迫ってる日本において、お年寄りに優しいとは到底言えない。
観光地化が生き延びる鍵になればいいんですけど、空き家だらけになる日もそう遠いことではないのでは・・・と、ネガティヴな思いに囚われたりもしましたね。

廃墟後だか資材置き場だか、なんだかよくわからん場所にも猫。
猫の細道、というだけはある。
さてそろそろ体力も限界だ。
行き残してるところはいっぱいあるけど、今回はこのあたりでごきげんよう。
それではまたどこかで会いましょう。
2020.8探訪

