鬼伝説、ゆかりの地を行く~福知山【京都】

京都府福知山市に来ております。

京都は京都だけれども、感覚的にはもう兵庫県というか、海が近い、って感じですね。

まあ、私は過去にも結構このあたり(朝来とか京丹後とか)をウロウロしてたりするわけなんだけれども。

人がたくさん居ない地方都市が好きなんだね、うむ。

目的地はここじゃないんだけど、とりあえず三段池公園の駐車場へ車を停める。

結構な混雑ぶり。

広大な敷地を有してるみたいだけど、公園内の施設にはあまり興味がなくてですね。

コロッセオ(多分違う)みたいなのがありーの。

植物園がありーの、なんだけど全てスルー。

つーか、遠いぞ、駐車場から。

いや、遠くの駐車場に停めてしまった、というべきか。

もう15分は歩いてるんですけど。

やっと着きました。

なんだかもう公園の端っこにあって、たどり着くのが大変で。

いや、大変なのはやみくもにただ進む私の性根だってか(地図を見ろ、と。いやほんとに)。

えー知ってる人は知っている、福知山市動物園でございます。

近畿北部では唯一の地方動物園で、かつてこんな光景が話題になったりしました。

ウリ坊がニホンザルの赤ちゃんを背中に乗せて園内を走るという、ありえないフリーダムな状況がテレビで放映、一躍近畿にその名を轟かせたのをご記憶な方々も多いかと思います。

この写真はネットで適当に拾ってきたものなんですけど、当時、ものすごい数の人がこの小さな動物園に押しかけたとか。

ただそれもウリ坊が成長して巨大化したことに伴い、2011年に終了。

巨大なイノシシに本気で園内走られた日にゃあ、猟銃と鍋の用意が必要、って話だからな、さもありなん。

さてあれから幾歳月が過ぎ去り、福知山市動物園はどうなったのか。

ブームが過ぎ去りし後の「今」を見てみたい、とふと思ったんですよね。

割と人が来てます。

なんせまあ安いからねえ。

大人220円の動物園なんて都市部ではありえない。

うさぎとチャボ。

農家の庭先か!

いや、農家じゃうさぎは飼育せんか。

なにかとマイナス思考で引っ込み思案なのでは・・・との懸念が拭えぬうさぎ。

いや、これはうさぎによく似た近縁種なのかな。

どちらにせよ多いぞ、この手のまるいやつが。

なんとも言えないのどかさが動物園であることを忘れさせてくれそうになる。

確かペンギンだったと思うんだけどなあ。

このたそがれっぷりはいったいなんなんだ、という。

リスが鉄製のアーチの上を走るらしいんだけど、肝心のリスがどこにも見当たらん。

「リャマ」って書いてあるんだけど、「ラマ」ではなくて?

餌やりとか結構自由にできるみたいです。

コロナ禍でなければ触れ合えたりもできるみたい。

やっと動物園っぽい感じのアイドル性あるやつが。

全くこっち向いてくれないけれど。

これでほぼ終わりだったりはするんですけどね。

あとはヤギとか。

ミニブタとか。

本来は動物との距離がものすごく近くて、寺社の鳩並みに餌やり自由(最近はそうでもないか)なのがこの動物園の持ち味らしいんですけど、それもコロナがすべてを御破算に。

うらぶれた景況感と抑圧の果ての停滞した空気を、こんな地方にまでもたらすのかウイルス感染症よ・・・と思いましたね。

いや、どう見ても活況、って感じじゃなかったからさ。

ブームが過ぎて大変なことになってる、と笑い飛ばしたいところですが、なんだか心情的にはいたわしく思えてきてしまった。

220円じゃほんと大変でしょうけど、なんとか窮地をしのいでほしい、と願うばかりです。

ところで成長したウリ坊はどうなったんだ。

見かけなかったが。

えっ、やっぱり鍋・・・いや、失礼。

すぐそばに猿山もあるみたいですけど、猿は嫌いなので行かない。

当時の子猿は居るんですかね?

<2ページ目へ続く>

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