限界集落(大見、尾越)を超えて~八丁平【京都】

京都市左京区にある峰床山に登ってまいりました。

今回の目的地は八丁平という高層湿原。

近畿地方では珍しい環境にある盆地状の谷間らしいです。

余所ではあんまり見られない60科107属150種にも及ぶ湿性植物が確認されている、学術的にも貴重な場所だとか。

近畿の尾瀬と呼ぶ人も居るという話も。

でね、なによりも私がそそられたのは、八丁平の存在が殆ど知られてないことにありまして。

現にこれだけあちこちうろうろしてる私が全く知らなかった。

観光都市京都にあって、いまだ秘境中の秘境とも言われている八丁平。

なにがそんなに秘境なのか?と。

こりゃもう行ってみるしかないだろうと思ったわけです。

はい、八丁平に向かう道らしき道が恐ろしく怪しいです。

うーん、麓から山登りはできることなら避けたい。

なんせ暑いですし、あたしゃトレッカーというわけじゃないですし。

あれこれ調べてみたらなんとか車で近くまではいけるみたいです。

ま、見切り発車はいつもの常だ、とりあえず行けるところまで行ければ良し!で、出発。

どうやらこの分岐を大見、尾越方面に行くみたいなんですが・・・。

ちなみにここに来るまでに一山越えてます

対向車が来たら間違いなくすれ違えない、R477という名の蛇行する悪路を。

すでに疲れ気味・・。

そしてまた山道だよ、ふう。

仮設ってな感じの鉄板仕様な橋がシンプルに怖い。

うわー、やばいやばい路肩が崩落してる。

もう、完全に林道。

アスファルトの状態もどんどん怪しくなってくる。

ちゅーか、アスファルトがないがな!

あかん、これはマジであかん、進むべきか、退くべきか、真剣に悩む。

突然、人家。

難所をくぐり抜けたのか?と、一息つく。

どうやらここが大見のよう。

いわゆる限界集落です。

夏の間だけしか住人は存在しないとか、集団離村があって誰も居ないとか、情報が錯綜してて確かなことはわからないんですが、今のところ廃村ではないみたいですね。

このあたりから尾越なのかな?

それにしてもほんとに全く人が居ない。

手書きの公衆電話の文字が。

電話線が各家屋にまで引かれてないんでしょうか?

こんなところにまで電話線がきてる、ということのほうがちょっと驚きだったりもしますが。

ロッジっぽい建物がありますが、人の気配はなし。

崩壊しつつある様子。

打ち捨てられた軽トラ。

謎の残土。

産廃ではなさそうですけど。

なぜ塗装が緑色?

あかん、なんか怖くなってきた。

ビニールハウスがある、ってことは誰か農業やってる人が居るってことなんでしょうけど・・・。

あーやばそう。

山側が崩れてんのかな。

あーまたアスファルト様がご不在に~。

どうやら車で行ける限界地点まで無事にたどり着いたようです。

いやー参った。

間違いなくこれまで走った道の中でワーストワンの悪路でございました。

屈指の舗装率を誇る日本で何度も砂利道を走らされるとは・・・。

「行ける」という前情報がなければ間違いなく途中でひきかえしてましたね。

というか、ここまでの道、行政による整備が今後望めないのだとしたら近い将来、車での通行は不可能になるんじゃないかと思います。

それほど肝を冷やす箇所が多かった。

八丁平には車では行けない、それが当たり前になるかもしれませんね。

<2ページ目へ続く>

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