7月の初旬ぐらいのことだったかと思うんですが。
部屋に居ててもクーラー効かなくて暑いし、もうこれは逆に外へ出てしまおう、と思い立ちまして。
そして山へ行こう、と。
山はきっと樹木が暑気を吸ってくれて涼しいぞ、と(最近はそうでもないことを全く学んでない私)。
仮に登山に大汗かいたとしても、ある程度標高の高い場所に吹く風はきっとさわやかなはずだと(だから最近はそうでもないってば!)。
で、いそいそと出かけたんですね。
あんまり立派に高すぎる山もしんどいんで、適当に地図で目星をつけて、比較的登りやすそうな山へと車を駆ったわけです。
そしたら目的の山の、一般に知られた登山口とは別方向のふもと付近に、鳥居がありまして。
あれ?これなんだろうなあ、と。

ここからも行けそうな感じだなあ、と。
で、まあいいか、ここから行こうか、と鳥居をくぐったんですね。
ほら、私、神社めぐりとか好きだから。
山登りと神社探訪を同時にできるじゃないの、ってなものです。
その選択がまさか後々肝を冷やす思いをすることになろうとは、この時点では全く予想していなかったんですけどね・・・。
・・・怪談話かよ。

両側の竹林がきれいな登山道です。
というかこれ、参道ですね、定義的には。

たいして登ってないのに早くも第二の鳥居。
そして「マムシ注意」。
いや、マムシって・・・どう注意すりゃいいのよ?まあ、熊よりはいいけどさ。

左手は池。
どうりで蚊が多いと思った。
ちょっと荒れてるなあ。

そして第三の鳥居。
石碑には龍神の文字。
うーん、このドブ池に龍神・・・。
参拝客の少ない神社はどうしても薄汚れていくものだしなあ・・などと思いつつ。
仰天したのがそこから更に数分歩いたのち。

うお、なんじゃこの鳥居!と。

けっこうあちこちの神社うろうろしてる方だと思うんですけどね、こんな石細工の鳥居なんて今まで見たことがない。
なんとなく嫌な予感がしてくる。
これ、真っ当な神社じゃなくて、なにか別の教義とか入り混じった混成宗教的な施設なのではないか、と。
そういうのは間違いなく近寄らないのが吉。
かといって、このまま引き返すのも面倒だし、これはこれでブログのネタになるのでは・・・というスケベ心もないわけじゃなくて、とりあえずじっとその場で耳をすませてみる。
人けはなさそう。
でまあ、突き進んだんですけどね。

うわー、柱が倒壊しかかっとるじゃないか、と。
でも「危険」って書いてあるということは誰か管理する人が来てるんだろうな、と思い、先へと進む。

石段が雑草や苔に覆われて自然に帰ろうとしてます。

さらに荒れてくる。

あのー、神社の敷地内を私は歩いてると思うんですけどね、どう見てもこれ、普通に山道。
別の意味でここやばいんじゃないか、という不安感がむくむくと膨れ上がってくる。
夏草、さえぎるものなく繁茂し放題じゃねえかよ。

もはや完全に上り勾配な山道。
両側のコンクリはおそらく鳥居の基礎でしょうね。
腐って撤去されたか?

遠くになにやら見えてくる。

どうやらこれが本殿っぽいですね。
本殿前の鳥居だけが妙に新しい。

あーでも神前の提灯が破けてる。
ほう、大岩神社とな。

社務所が立ち入り禁止になってます。
神主さんが常駐してない神社はいっぱいありますけど、立入禁止ってことは、基本ここには誰も神職の人は来ない、ってこと?

二個目の石細工の鳥居を発見。
なんなんでしょう、これ。

社務所の裏側。
うわーこれは社務所も倒壊しかかっとるなあ。

ちょっと気になったんでね、自宅に帰ってから色々調べてみました、大岩神社(京都市伏見区深草向日ケ原町)。
そしたら割と知る人ぞ知る有名スポットらしくて、ここ。
難病に効果のある神社として、かつては普通に開かれていたのだとか。
ところが2014年に神主(管理者?)が失踪。
以降、荒れるがままとなり、一時期は粗大ゴミが散乱していたというのだからひどい話。
このままではいかん、ということで地元の有志の方々が整備に乗り出したらしいんですが、資金面の問題もあり、なかなかすべてをリニューアルするのは難しいみたいで。
石細工の鳥居は日本画家の堂本印象(1891-1975)という人が寄贈したものらしいです。
大岩神社の熱心な信奉者だったようです。
なんでも参拝を繰り返す内にご身内の病気が治ったとか。
しかし、上手に石鳥居を売りにすれば人が来そうなものですけどね、駄目なんですかね?
なんとなく、少子高齢化していく日本の、地方における将来の光景を見たような気がしました。
神も祀る者が居なくなれば神でなくなる。
すべては野に帰っていくんでしょうかね。
なんか寂しいですねえ。

ということで頂上だ。
本来ならここに来れさえすればよかったんだけどね、うむ。

山頂にてくつろぐわし。
余談だが、このあと私は体調を崩して1週間ほど寝込む。
冷やかしで廃神社寸前の場所へ行ったのがまずかったか。
いや、しらねえけど。
さて、次はどこへ行こうかな。
2018.7探訪

