京都の鬼門を守る霊山が手強い~比叡山延暦寺【京都】

何故か突然思い立って、滋賀県の坂本から徒歩で比叡山に登ってまいりました。

目的地は比叡山延暦寺。

写真は道中にあった日吉大社。

中に入るだけで参拝料を取られるみたいなので華麗にスルーすることにする。

日吉大社の南側に隣接する石段から比叡山延暦寺まで登山道が続いています。

最初は京都市側から山中越えで車を使って行こう、と思ってたんですけどね、車だと比叡山ドライブウェイをどうしても通らなきゃならない。

この有料道路、料金がバカ高いんですよね。

ちょっと延暦寺を冷やかす程度で1600円もとられるのはなんだか納得がいかない。

延暦寺の拝観料も必要ですしね。

それなら人力で登ってやろう、と。

すいません阿呆です、わかってますってば。

最初はこんな感じでアスファルトですが・・・。

はいきた山道。

以降、ずっとこんな感じです。

ちなみに延暦寺までの途中経過をとらえた写真はありません。

なぜか。

うん、死にかけてたからだね。

えーとね、40分ぐらい歩いたところで小雨が降って来やがったんですよね。

もちろん雨対策なんてしてません。

まさか降るなんて思ってなかったんだよ、私は。

ああ、山の天気はなんとやら。

また40分かけてひきかえす決断はさすがに下せず、とにかく登りきってしまおう、そしたらケーブルカーがある、と濡れるに任せ雨天強行。

息は荒く、汗みずくなのに、雨に濡れ奪われていく体温。

なんでこんなに寒いの?今ひょっとして俺やばいの?と自問自答を繰り返しながら、ただただ足を前に進める。

あちこちうろうろしてますけどね、この時が一番やばかったかもしれませんね、振り返ってみれば。

冷えすぎて足の指の感覚とか喪失しちゃってましたから。

まあ、いい教訓にはなりましたけどね。

少しでも天気の怪しいときは山へ行かない。

「中年男性、軽いトレッキングのつもりが山道で遭難」と新聞記事になりかねん。

1時間半ぐらいかけてようやく到着。

ついた途端に雨、あがってやんの。

でも霧がすごい。

とても昼の3時とは思えん。

全身ずぶ濡れでガタガタ震えてるオッサンの異様な佇まいが観光客の目をひきます。

ああ、いい年してこんなことで注目を浴びたくはなかったよ私は。

とりあえず境内で何枚か写真を撮ったんですが・・・。

帰ってから写真見てみたら、なんかよくわからん光球がいくつも写り込んでるんですよね。

昼間なんで照明はついてないですし、もちろんカメラのフラッシュはたいてません。

そもそもたく必要がない。

なんなんだろこれ。

カメラのレンズについた水滴がなにかに反射してるんですかね。

でも反射する以上は光源が必要ですよね。

どこに光源があるというのだ、太陽は霧にかすんでよく見えないぞ。

延暦寺を出た後の写真には一切なにも写り込んでないんですよ、不思議な事に。

境内散策もそこそこに、とにかくケーブルカーの駅へと向かう。

もう体力の限界。

太ももや二の腕の感覚までおかしくなってきた。

いったい、何をしに来たのだ私は。

構内がどことなく昭和で素敵。

おおっ、ケーブルカー!(ほとんど乗ったことがないのでちょっとテンション上がってる)

また雨がふってきたけどもうなにも怖くないぜ!ハハーン!(かなりテンション上がってる)

オウッ!とんねるにトツニュウデスカー!!(疲れと寒さでクタクタなのに脳内ではドーパミンが出まくってるという危険な状態。あれ?私、鉄っちゃんだったっけ?)

さて、もう本当になにもいい写真をとれないまま帰ってきてしまった今回のお出かけなんですが、そもそもですね、延暦寺に行こう、と思ったのには理由がありまして。

実は10年ほど昔にも一度来てるんですよね、延暦寺。

で、その時、一分の言い訳もできない強烈な心霊写真を私、撮ってまして。

そりゃもう自分で見て震え上がるレベル。

私自らが手に取れる形で怪異の執行者となったのは自分の人生でその1回限り。

ただそれも月日が流れるにつれ「あれは本当に現実だったのか」と疑わしく思えてくる気持ちが徐々に大きくなってきまして。

肝心の写真はすぐさま捨ててしまいましたしね。

もう一度再検証してみたかった。

私本人があの場所に居ることが怪異を引き起こしたのか、それともなにか別の要因、力が働いたのか。

結局明確な答えは出ないままでしたが、なんとなくね、私は延暦寺に行っちゃあいけない・・・そう思った今回の登山行でしたね。

余談ですが、雨中に山路を歩いてる最中、なぜかずっと線香の匂いがしてました。

寺はまだ1キロ近く先だというのに。

ひょっとしてホラーなのか?今回のおでかけ? 

さて、次はどこへ行こうか。

次はもうちょっと健康的で楽しくなるようなところに行こう、うん。

<終わり>

2016.12探訪

コメント

  1. […] かつては戸隠山、比叡山、高野山とともに三千坊三山と呼ばれるほど栄えたそうです。 […]

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