三重県津市へとやってきております。
今回の目的地はここ。
いや、どっちやねん、と言う話ですが、同じ敷地に両施設があるものだから「両方」としか言いようがない。
宗教と美術。
親和性が高いような、相克するものであるような・・。
混ざっちゃうと良くないような気もしますが、宗教美術の価値も美術史においては重要視されてるみたいですし、悩ましいところではありますね。
田舎道にいきなり大看板。
これだけ見てるとどう考えてもここにミケランジェロやダ・ヴィンチがいるとは思えん。
人家もまばらな山ん中(一応、駅前だけど)にいきなりサモトラケのニケが。
いやもう、すごい違和感だからこれ。
圧がすごい。
出迎えてくれるのはいいんだけど、出し惜しみのなさが躊躇なさすぎというか。
ルーブル彫刻美術館館内。
オーナーの道楽で有名な美術品の模造品を勝手に量産して飾ってまっせ!ってことじゃなくて、きちんとルーブル美術館の許可を得て、主に有名な彫刻品に絞りレプリカを展示してるらしい。
ルーブル美術館まで出向いて美術品の型取りをし、傷跡まで寸分たがわぬよう再現したというのだから相当に本気。
田舎のカオスな珍スポットじゃないことは確か。
大人入場料1500円。
私は美術とか芸術のわからぬ無教養な野暮天ですが、これが本物だということぐらいはわかる。
なんかラインが違うな、と思うんですよね、そんなふうにしか表現できない自分が情けないけど。
アモールとプシケはギリシャ神話の登場人物じゃなかったか。
完全な創作ということですよね、すごいなあ。
やばい、いつもみたいにツッコむ隙が全くない。
完成度高すぎる(当たり前だ)
なんで全員センター分けで天パやねん!(ああ、やっとつっこめた)。
子の尊さみたいなのがすごく伝わってくる。
壁画の精緻な作り込みがすごくてですね。
薪の爆ぜる音や、風が吹き抜けていく音が聞こえてくるようだ。
何故か阿修羅王がいた。
多面多臂な観音像も。
日本のものなのかなあ。
三十三間堂とかにある千手観音とは微妙に違うような気もするが・・・わからん。
背面にもお顔があって怖いっす。
こんなものまでレプリカ作ったのか。
まさかロゼッタストーンを日本で見れるとは思わなかった。
なぜか自由の女神のミニチュアが販売されてた。
30000円。
高いのか、安いのかわからん。
うん、たまにはこういう本格的な美術館に訪れるのもいいんじゃないかと思いますね。
日本の美術館はたいてい写真撮影が禁止されてるから、これまで気になっても行かなかったんだけど、ここは自由にしていいみたいなんで(写生も可だとか)重い腰をあげようか、という気にもなる。
本来、美術ってこれぐらい近しい存在であったほうがいいんだろうな、と思いますね。
身近にあれば私みたいな芸術オンチの審美眼も磨かれることでしょうし。
昔から思ってたんだけど、なんでこの人たちはフルチンで円盤投げてんだ?
余談ですが館内温度が28度に設定されてるんで、真夏は結構つらいです。
余裕で1時間以上は居られると思うんだけど、30分ぐらいで限界が来る。
ちなみにこのページでは全展示品の1/3ぐらいしか紹介してないんで、気になった人は是非現地へ。
<2ページ目へ続く>