三重県松阪市にある陶芸空間「虹の泉」に行ってきました。

これがもう、すごいところにありまして。
近隣に民家がぽつぽつとしか存在しない山の中。
和歌山街道を延々伊勢市方面へと進み、高見山を貫く山頂付近のトンネル、曲がりくねった高架橋をやりすごすと、道の駅みたいな場所の隣に忽然と現れます。
ナビがないと間違いなく通り過ぎると思う。
地元の人でも知らない人が多い、とのことなんですが、納得ですね。

なんでここに訪れてみたかったのか?というと、陶芸家である東健次とおっしゃる方が、1978年から私財を費やし寄付に頼って、たった一人で作り上げた庭園だから、なんですね。
ご本人は2013年に亡くなっておられるんですが、その製作期間は35年にも及ぶ、というのだから恐れ入る。
広く世間に認知されることなく、手厚い保護を受けることもなく、尽きぬ制作衝動のみに人生を捧げた芸術家の執念、みたいなものにふと触れてみたくなったんですよね。

入り口からして強烈なインパクトです。

ずいっと奥に進んでいくと・・。

なんかもう筆舌に尽くしがたい空間が。

この「食べちゃいけない系の巨大キノコ」みたいなものの群れはいったいなんなんだ、という。
私の感覚で捉えるなら、どこか賽の河原のようにも見えてなんか怖い。

彫像に線が入ってるのはパーツ別に釜で焼いて組み立てたから、らしいです。
近くで見ると分かるんですが、恐ろしく細工が細かい。

虹の泉製園に協力、寄付された方のお名前がシンボル化されて1枚1枚壁に貼りつけられてます。




宗教画的、というかルネッサーンス!(すまん)というか、言葉にならんすね。



私は芸術なんてさっぱりわからないサブカル野郎ですけど、さっきからなんだか気持ちがぞわぞわして仕方がない。



なんだろ、惶惑の感情とでも言えばいいのですかね。

あひゃっ!!ち、彫像の影になんかおるうううう!・・・・って、すまん、わしだ。
ううっ、すいません、このような場所ですらネタをかましてしまって・・・。
だってさ~普通に終わったんじゃアレだからさ~。
しかし、自分で撮っておきながら怖いな、この写真。
庭内うろうろしててこんなのに不意に遭遇したら悲鳴上げるわ。

あーぞわぞわする。
ぞわぞわがおさまらん。

周りの至極日本的な山間部の風景とのギャップがまたすごい、という・・。
どう言い表せばいいのか、言葉がみつからない場所でしたね。
もし、製作者に寿命が1000年あれば1000年分増殖していくのではないか、と感じさせるところではありました。
「煉獄」「罪業」なんて単語がちょっと思い浮かんだりも・・・。
2017年現在、第2第4日曜日だけ有志の方のボランティアで営業されてます。
入場料はありませんが、施設維持のための協力金が500円以上必要です。
見たことのないものを見た気分になれる、という意味で、訪れる価値はあるんじゃないでしょうか。
さて、次はどこへ行こうかな。
2017.9探訪

