守山市の銭湯【滋賀】

守山市のスーパー銭湯(閉店含む)を全網羅。2020年現在、銭湯組合に加入している浴場施設は守山市に存在しません。

<入浴した銭湯>ほたるの湯、みずほの湯、守山湯元水春

ほたるの湯

  • 守山市吉身4-5-20
  • 10:00~25:00
  • 無休
  • スーパー銭湯
  • 平日880円、土日祝980円

京都より京風かも

パチンコ屋と同じ敷地内にあります。
浴室は独特の雰囲気です。
あまり浴室に大きくスペースが割かれておらず、むしろ物販やエステ、レストランに敷地の大半をとられているのは昨今のスーパー銭湯の常だったりしますが、ここはその大きくはない浴室をさらに通路と壁で分割。
どん、と見渡せる広さよりも、米倉だか酒蔵だかの木造倉庫を風呂に改装したかのような演出を重視しているよう。
キーワードは京都か。
館内中央に電飾で飾られた石庭風の空間があったりも。
入り口玄関付近にもかつて西陣に乗り入れられていた市電の敷石が敷いてあり、なにやら憧憬がうかがえる。
これもまたアイディアだなあ、とは思いますが、演出云々をさっぴいて考えると、結局湯船が3槽しかない、という状態は賛否あるかもしれません。
畳風の敷物の上に実際に湯を張った寝風呂はなかなかシュールで面白かったです。
お湯はアルカリ性単純温泉。
どちらかといえば雰囲気を味わいに行く、といった方がよいか。
この設備で平日880円は微妙なところ。

みずほの湯(閉店しました)

  • 守山市水保町1172-1
  • 10:00~24:00
  • 無休
  • スーパー銭湯
  • 平日600円、土日祝650円

昔のスーパー銭湯風温泉施設

どことなく昔のスーパー銭湯風。
内装も適度にくたびれており、そこはかとなく経年を感じさせます。
改装前のもなこの湯とどことなく印象がかぶる。
脱衣所、浴室ともそれほど広くはありません。
ただ、ここの浴室は3階建て構造になっており、総占有面積で考えるならスーパー銭湯として平均的広さといえるかもしれません。
3階まで裸のままエレベーターで移動できるのが、かつての正面湯のようだ。
なんだかスリリング。
こちらの最大の売りは弱アルカリ性単純温泉。
空気に触れると変色するらしく湯船のお湯が全部茶褐色です。
個人的に気に入ったのは高温源泉風呂と書かれた浅風呂。
43℃あるかないか、ぐらいですが、他が多分40℃平均ぐらいだと思うので、熱い風呂好きとしてはやたら心地よかった。
露天仕様の薬湯も風情があって良し。
気になったのはタイルの汚れで、これは温泉施設ゆえ仕方がないか、とは思うのですが、温泉施設であることを理由に行き届いてない部分もあるように感じられました。
あとはサウナの老朽化か。
そろそろ改装の時期に来ているように思う。
もう少し浴室内の演出にもこだわって欲しい、と思ったりもする。
スーパー銭湯、との位置づけで考えるならなにかと今後の課題は散積。
決して悪くはないが、出来のいい街の銭湯とあまり違わない感触も。
ただまあ設備は充実しているし、守山市には一般的な銭湯がないことを考えると、別にこれはこれでいいのかも、と思ったりする。
料金も格安ですしね。

守山湯元水春

  • 守山市今浜町2620-5 ピエリ守山内
  • 10:00~24:00
  • 無休
  • スーパー銭湯
  • 平日850円、土日祝950円

進化していく水春流スーパー銭湯

2019年、ピエリ守山内に突如オープンしたスーパー銭湯。
さて、ピエリ守山といえば生きながらにして廃墟化が進んでいる、とかつてはネットで話題になった複合商業施設ですが、水春の参入が集客にプラスするのか否か。
結局、琵琶湖大橋の通行料が有料である、というのがネックだと私は思ってるので、それを覆す集客力を見せつけたら「さすが」の一言なんですけどね。
店内はSPA&HOTEL水春松井山手とほぼ同じ方向性と言っていいでしょう。
温泉旅館風の演出にこだわるわけでもなく、地域密着型の銭湯を単にグレードアップさせたわけでもなく、どこか小粋で洗練された雰囲気。
「ホテルっぽい佇まい」がここ最近の水春におけるキーワードかもしれません。
浴室もモノトーンでシックな雰囲気。
買い物ついでにひとっ風呂、ってな雰囲気じゃないです。
非日常を現出させることに心砕いているよう。
なんせ水春なんで、設備に物足りなさは一切ありません。
多種多様なジェット風呂に炭酸泉、温泉にジャグジーと、ほぼ文句なし。
私が思い切ったな、と思ったのはスチームサウナ不在だったこと。
いつもの水春なら漢方サウナが設置されてそうなものですが、ここにはなし。
ただ、それを補ってあまりあるのが露天からの眺望ですかね。
琵琶湖がどーん、と目の前に広がってるんですよね。
とても商業施設内にある銭湯だとは思えない。
それこそ大津市のあがりゃんせに肉薄しようかというリゾートっぽい空間性があります。
あがりゃんせもうかうかしてられんな、これは、と思いましたね。
あとは露天にある寝風呂が炭酸泉仕様になってることが特徴的か。
いやもうこれね、マジで寝るから。
気持ちよすぎて帰ってこれなくなるから。
しかし、松井山手の水春に入浴したときも思いましたが、大阪、滋賀で圧倒的な人気を誇りながらも現状に満足せず、さらなる高みを目指してあれこれ形態をカスタマイズし続ける企業姿勢にほとほと感服ですね。
他所のスーパー銭湯の5年先は軽くいってる、と私は思います。
この内容で850円とか、どこも勝てないですよ、ほんとに。
ちなみに入館から退出まで、すべてをタッチパネルで操作するシステムになってます。
お年寄りはまごつくかもしれませんが、この際だ、頑張って覚えろ、じーさんもばーさんも。
これで850円なんだから、少しは客側も努力しろ、って話だ。
おすすめの一店ですね。
余談ですが、シャワーブースにボディソープとシャンプーがおいてあるのはなぜだ?
普通は禁止されそうなのに。
松井山手もそうだったな、そう言えば。

*記事の内容は2013年~2020年のものです。現在とは違っている場合があります。

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