国産み神話の島へ~淡路島【兵庫】

淡路島へと出かけてまいりました。

実は淡路島、以前から少しばかり気になってまして。

「国産み神話」ってあるじゃないですか。

イザナギとイザナミが結婚して日本列島を形作っていく、ってやつ。

ご存知の方もたくさんおられると思うんですが、最初に作られた島が淡路島だ、って言われてるんですよね。

はて、原初の島とはどんな感じなんだろう、と。

特にどうしてもここへ行きたい、という場所があったわけではないんですが、なんとなく空気というか島の存在感みたいなものを体感してみたい、とふと思ったんですよね。

ということで明石海峡大橋でございます。

神戸市垂水区と淡路島をつなぐ高速道路ですね。

みなさん、この橋が全長3911Mmの世界最長の吊橋だって知ってました?

行った人はわかると思うんですけどね、どう見ても吊橋じゃねえ。

いやはや日本の建造技術すごすぎ。

ちなみに本州から淡路島に渡るのに一般道は存在しません。

車だとこの橋を渡るしかない。

阪神淡路大震災にも耐えた、ってんだから半端じゃないですよね。

ただね、通行料がね、ちょっと凄いことになってます。

垂水IC~淡路ICの最短区間でETC搭載だと片道900円なんですが、現金だと片道2370円(2018年現在)。

マジか!と思った。

聞き返したもん、私、料金所で。

なんなんだこの格差全開な料金設定。

いやいやほんと次から泳ぐわ、淡路島行くときは。

なぜか観覧車が鎮座ましましてる淡路サービスエリア。

サービスエリアで普通乗る?観覧車?いや知らないけどさ。

展望台からは明石海峡大橋の全景を眺むることができます。

鳴門の渦潮はどこ?

ねえぞ?

瀬戸内海を眼下に一望しつつ最初の目的地へと向かいます。

はい、着きました五斗長垣内遺跡。

これゴッサカイト遺跡と読みます。

当て字なのかどうかすらわからん。

弥生時代後期のものと思われる、国内最大規模の鉄器製造群落遺跡と言われてます。

国生み神話の島らしい感じがしてきませんか?ねえ。

そりゃ寄らなきゃ、でしょ?

おお、遠くに竪穴式住居っぽいのが。

近年、復元されたものらしいですけどね。

このような矢尻や鉄片が多数出土したらしいです。

うーむ、古代ロマン。

なんかこう・・・牧歌的というか。うん。

うん、まあ住居だ。

中はこんな感じ。

寝るとき痛そう。

全部で5軒ほど復元されてましたかね。

なんだか呪術的。

やっぱり舗装された道路とか近くにあるんで、普通に農家の倉庫みたいにも見えてしまうわけです。

遺跡にも演出が必要なのかもね。

弥生人になったつもりで遺跡内部から外を覗いてみた。

うーん、冬場とか相当辛そう。

入り口の戸、はよ閉めんかい!どアホ!風が寒いがな!・・・あ、すまん、もともと戸なかったわ、みたいなベタベタのボケを住人がかましていたのかどうかだけが気がかりである。

なんせ関西圏なだけに。

しかしプライバシーゼロだなあ、弥生時代。

まあその、歴史的な価値はきっと高いんでしょうけどね、わざわざ遠方から来るほどのものか?というと、ちょっとね。

やばい、見てる人、面白いのか?これ?

あんまりここで粘るのも危険な気がしてきたんで次の目的地へ。

向かったのはここ、北淡震災記念公園。

阪神淡路大震災の脅威を後世に伝えるべく、野島断層保存館ってのが公園内に建てられてまして。

淡路島に来たならやっぱり一度は見ておくべきかな、と。

瀬戸内海の見える小高い丘に、恋人たちの聖地まがいなオブジェが。

いつもの私ならさんざんツッコミたおすところですが、今回ばかりはさすがに笑いにできん。

なんか色んなことを考えてしまったよ。

館内に足を踏み入れるや否やいきなりこれです。

国道43号線が倒壊した当時の状況を再現した模型だとか。

しゃれにならんわ、ほんとに。

23年の時を経て、初めて震源地が明石海峡大橋の真横だった事を知る。

私は被災地に住んでいたわけではなかったんですけど、凄まじく揺れて飛び起きたことだけははっきり覚えてますね。

本棚がジャンプするように揺れているのを見たのは後にも先にもこの時だけ。

当時は携帯電話もインターネットもまだ十分に普及してなかったですしね、何が起こったのか把握できなくて、あわててテレビつけたら神戸が地獄絵図だった。

バンドになんぞうつつぬかしてていいのか?とマジで思いましたね。

液状化した道路がそのままの状態で保存されてます。

上から見た野島断層。

これも当時のまま。

横から見たらこんな感じ。

いや、こりゃダメだわ。

切り込み線がはいっとるがな。

<2ページ目へ続く>

タイトルとURLをコピーしました