茨木市の銭湯【大阪】

茨木市の銭湯、スーパー銭湯(閉店含む)を全網羅。2020年現在、銭湯組合に加入している浴場施設の入浴料金は450円です。茨木市内は店によってサウナ料金の必要な場合があります。

<入浴した銭湯>山水温泉、ねぼけ温泉、にしき湯、中条温泉、極楽湯茨木店、すみれの湯

山水温泉

  • 茨木市大住町2-3
  • 14:00~24:00
  • 水曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式 
  • 入浴料サウナ料金込み
  • 駐車場あり

トロンサウナと軟水で極楽

15号線を走っていると派手にネオンが光ってるのですぐにわかります。
店構えがこれまた派手。
湯、と書いていなければエステかなにかと勘違いしそう。
夜道を緑色の看板の灯りがこうこうと照らしていて、ぎょっとする。
ロビーの全貌が総ガラス張りで外側から丸見え、というのもすごい演出だと思う。
開かれた銭湯、ということなのか。
いや、しりませんが。
建物自体を近年大改装したのでは、と推察。
昔ながらのひなびた銭湯のイメージを払拭しようとしているように思える。
ロビーや脱衣所に置かれているソファーもなんだかゴージャス。
破れてましたが。
脱衣所と浴室の間に小ぶりな庭園もあり。
石灯籠や植物で彩られているんですが、なぜか植えられているのがヤシ。
灯篭とヤシ?
和風なのか南国なのかどっちなんだ。
浴室も建物同様きれいに改装されていて清潔感あり。
目をひいたのはトロン、と書かれたサウナ。
普通にスチームサウナなんですが、スチーム発生機器とは別にトロン噴出孔が室内に設けてあり、そこからもなにか出ている様子。
多分トロン鉱石が使われているのだと思いますが、但し書きによると13秒で呼気から体内にしみわたるのだとか。
なんだかちょっと怖いが俄然テンションがあがってきた事も事実。
10分程度はいるのが良い、と書いてあったので、時計とにらめっこをしながらここぞとばかりぐっと辛抱する。
これはいい、と思ったのが露天に設けてある打たせ湯。
水が飛び散らないようにカーテンで囲む配慮もさることながら、ジェットの勢いが半端じゃなし。
首がもげるかと思った。
肩こり持ちには最高に気持ちが良い。
使われているお湯が軟水というのもいい。
シャワーの方は多分地下水だと思うんですが、そういわれれば湯船のお湯は若干ぬめりあり。
浴槽ごとに温度差があり、深風呂が43℃届くか届かないかぐらいの熱さなのもいい。
いや、これはかなり高いクオリティにある銭湯ですね。
近隣に極楽湯が出来たのでさぞかし苦戦していることだろうなあ、と勝手に思い込んでいたが、苦戦どころか全然負けてないと思う。
個人的には極楽湯よりこちらの方が好きです。
あちこちに貼られた注意書きがいささか多すぎてくどいのが若干カンにさわるが、この規模でこれだけ手の込んだことをしている銭湯は京都、枚方、高槻でもあまり見かけません。
気に入りました。
もう少し近ければ通うのだが。

ねぼけ温泉

  • 茨木市中総持寺町4-5
  • 15:15~23:00
  • 木曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • サウナなし

大胆に巨大な深風呂と不思議に細長いジェットバスにクラクラ

阪急総持寺駅から至近距離、総持寺商店街の中ほどにあります。
店の外観は相応に年季がはいってますが、中身も同様に年月の研鑽を経て渋みあり。
どちらかといえばレトロ銭湯か。
衣類をロッカーに入れていて、おや、と目についたのが脱衣所から浴室に続く通路の横に設けられたスペース。
小さな庭になっています。
どうやら池と植木があるようだが、暗くて良く見えず。
すぐに中央湯を思い出した。
ま、構図が同じだけでこちらには竹林もないし、レイアウトも違うわけですが。
浴室はどーん、と広く、大胆。
なにが大胆か、って、これだけの広さがあるのにサウナも水風呂もない、というのも大胆だが、どかんと中央に巨大な湯船を設置するのみ、という発想も大胆。
もう少し設備にこだわってもよかったのでは、と思ったりもしますが、昭栄温泉のように広さがすべてを覆い隠して力ずくで納得させてくれる部分がなきにしもあらず。
これだけの大きさの深風呂はスーパー銭湯でもなかなか見かけない。
浴室奥にさらに意味なく細長い湯船があるのですが、なぜかこの湯船、高さは主浴槽と同じなのに段差がない。
なので、跨いで入るときに油断してると玉を縁に痛打しそうになる。
もし足元が滑ってあてたりなんぞした日には悶絶間違いなしだなあ、と嫌な想像を働かせたりもしたが、身長170cmの私でこうなので、私より背の低いじいちゃんとか、これ、結構危険なのでは、と思ったりするが大丈夫なんですかね。
しかしこの細長風呂、どう見ても巨大な水槽である。
これがもしスケルトン仕様なら間違いなくアロワナが飼える。
なぜこのような形にしたのかその意図が全く汲めず。
あとは主浴槽の縁が珍しく御影石ではなく、細かなタイル張りだったのが意外な感じでした。
大阪北部の銭湯で初めて見た。
総じて京都の銭湯っぽい印象を受けました。
ま、京都ではなかなかこれだけの広さの銭湯はありませんが。
湯温は43℃届くか届かないぐらいですが、浴槽ごとに温度差があり、なかなか良し。
水風呂のかわりに小さな水だめあり。
あれこれ考えて緻密に作り上げられたものではなく、思いつき一発の野放図さが隙になっている一店かとは思いますが、その隙を楽しめればよく通う銭湯、になるかもしれません。
ねぼけ温泉という屋号は、客がねぼけてしまうほど快適とか、ねぼけて入ってくださいとか言う意味ではなく、店のゆるさを指し示すものなのでは、と湯上りに思ったりした。
個性的なのは確か。

にしき湯(閉店しました)

  • 茨木市主原町13-3
  • 16:00~23:00 
  • 月曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • サウナ料金別途必要

コンパクトながら充実の一店

近隣にコインパーキングがありません。
結構探したが真剣にない。
車派にとってはいささか不便かも。
外観は昔ながらの銭湯風。
結構な数の自転車が停まってます。
人気店なのか、と期待が高まる。
暖簾をくぐって幾分ぎょっ、とする。
入り口周辺貼り紙だらけ。
「平日利用客が少ないためサウナは金、土、日のみの営業とします」
「サウナ9時で止めます」
「風呂のジェット等10時で止めます」
「サウナ1回まで無料」
「サウナは必ずバスタオルを巻いて入ってください」
・・・・だから結局どういうことなのか、まとめてわかりやすく書いてくれ、と。
私が行ったのは木曜日21時半ごろでしたが、貼り紙の通りだとサウナは動いていないことになる。
番台で聴くか、と戸を開けたら、これまた愛想ゼロで機嫌の悪そうな大将登場、一気に聞く気をなくし、もういいわ、と思って入浴料金だけ払って浴室に入る。
・・・サウナ動いてるし。
浴室入り口周辺も貼り紙だらけ。
「サウナ100円バスタオル代」
「サウナ2時間以内で」
2時間も粘るやつが居るのか、と驚くがそれを規制するというのにも驚く。
その他マナーに関してあれこれ。
なんだか気疲れする。
浴室内は昭和の改装といった雰囲気ですが、思いのほか清潔感があり、きちんとメンテナンスされています。
設備も過不足なく全装備。
サウナも外からのぞいた限りではきれいに手入れされている。
浴槽ごとに温度差もあっていい感じ。
シャワーブースに折りたたみ式の扉がついているのにも感心した。
あまり広さはありませんが、これはクオリティの高い銭湯だ、と舌を巻く。
お客も見た感じではそこそこ入っているが、でも店の側からしたら少ない、ということなんでしょうなあ、貼り紙から察するに。
きちんと機能性を考えて整えられたよい銭湯だ、と思いましたが、居心地以前の問題として店の主の「焦燥」がじりじりと伝わってくるようでなんだか私は落ち着きませんでした。
詳しい台所事情はもちろんわかりませんが、経営が厳しいからといって使える設備をあえて止めるのは逆効果だと思う次第。
さらにやたらとべたべた張り紙を張るのは神経症的に見えて集客に悪い影響をもたらしそうに思う。
いい銭湯なのにあれこれ損をしているように感じました。

中条温泉(閉店しました)

  • 茨木市下中条町10-25
  • 17:00~22:30 
  • 金曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • 入浴料サウナ料金込み

昔ながらの街の銭湯

JR茨木駅から歩いていけなくはないです。
完全に住宅地の中にある銭湯で、念入りに地図を確認してから出かけないと迷うかも。
私は路地の数を数えながら移動してました。
店内は昭和の残滓が香ります。
浴室も昭和のデザイン性、というか意匠。
しかしこれが思いのほか老朽化してないんですな。
不思議に清潔感あり。
サウナはスチームサウナで、無料なのはいいのですが、残念ながら水風呂がなし。
大阪北部の古い銭湯は意外にこのパターンが多いです。
その代わりなのかどうかはわかりませんが、サウナの入り口横に、横からジェットが噴出するシャワーブースが2基設置してあります。
これがなかなか快適。
温度が微妙で水なのか湯なのかよくわからず。
これは洗い場のシャワーも同様。
相当温度が低いほうです。
しかも水量がない。
しばらく出してたらあったかくなるかな、と思ったのですが、ほとんど変わらなかったので多分もともと低い温度設定なんだと思う。
湯船はゆったりと広々ですが、湯温はぬるめ。
特にこれといって目を引く仕掛けがあるわけではありませんが、普通にのんびりできます。
シャワーの貧弱ささえ改善してくれたらさらに高評価だったのだが、といったところでしょうか。

極楽湯茨木店

  • 茨木市田中町18-18
  • 08:00~26:00 
  • 無休
  • スーパー銭湯  
  • 平日720円、土日祝800円(露天、サウナ不使用450円)

あまりの混雑ぶりに辟易

極楽湯ってのは地域の公衆浴場の入浴料金にあわせて価格設定をしているもの、と思っていましたが、どうやらそうではなかったよう。
枚方店が特別でしたか。
しかしながら店内は枚方店とそれほど大差なし。
浴室の雰囲気、設備も似ている。
露天に檜風呂があったのが枚方店とは違いましたが、まあ細かな差異だ。
それよりもこちら全体的に規模が小さい。
脱衣所、浴室ともに平均的なスーパー銭湯の2/3ぐらいの広さしかないように思う。
単に大型銭湯、といった方がいいかもしれない。
で、そこに恐ろしい数の客が入ってるんですね。
私が行ったのは金曜日でしたが、なにか今日は特別なサービスでもやってるのか?といぶかしむほど人、人、人。
コントか、といいたくなるほど湯船に人が入ってる。
いやもう満喫するどころじゃないです。
正直なぜこんなに人気があるのかよくわからない。
スーパー銭湯としては可もなく不可もなくってな印象。
独自の演出があるわけでもない。
地域性としてスーパー銭湯そのものが珍しいのか?などとも考えましたが、周辺に不案内なのでよくわからず。
とりあえず洗い場のタイルが似つかわしくなく磨耗しているのと、シャワーがぐらついていたりするのを発見して、今日だけでなく、連日盛況なんだろうなあ、と推察する。
いったいどれだけ人が入れば短期間でここまで消耗するんだ、って感じだ。
普通10年程度でこれほど痛まないだろうと。
なんだかもう降参。
人いきれにくたびれました。
ちなみに泉質はナトリウムカルシウム塩化物泉。
全ての湯船で使われているのかどうかは不明。
塩化物泉らしくなく無色透明です。
余談ですが、450円客として入場するとロッカーが使えません。
カゴに衣服を入れてください、とあったが、フロントでロッカーのキーを渡されない今のシステムで、どうやって450円客を区別しているのだろう、と思う。
ひょっとして720円というのはフェイクなのか?

すみれの湯

  • 茨木市清水1-30-7
  • 09:00~26:00
  • 無休
  • スーパー銭湯  
  • 平日770円、土日祝820円

チムジルバンってなんだ

お店は道路沿いのわかりやすい場所にあります。
外観は普通のスーパー銭湯。
敷地があまり広くない分、駐車場は立体になっています。
浴室は多種多様、というほどでもなく、平均的設備でどちらかといえば狭め。
陰影を重視した雰囲気づくりに腐心しているようですが、とりたてて独特、というほどではなし。
内湯、露天ともに何故か42℃と38℃の湯船が並んで設置してあり、露天はそれが温泉、内湯は湯温の高い方が炭酸泉になっています。
私が初めてこちらを訪れたのは一昨年の冬なんですが、その時驚いたのが漢方サウナの存在。
ま、今となってはちょくちょく見かける設備で、それほど驚くものでもないのですが、当時はこのようなサウナがあったのか、と俄然テンションがあがり、延々もうもうたるスチームの中、座り込んでおりました。
背もたれをお湯が流れ腰掛けを洗い流すシステムも素晴らしい、と思ったし、足元にお湯が張られているのも良い。
今回もじっくり満喫。
トータルな感触としては湯元水春から設備へのこだわりを幾分差し引いた印象。
浴室作りの方向性としては似てる。
個人的に気になったのはサウナの温度の低さ。
うーん、まるで汗が出ない。
あとは露天のテレビか。
多分ほとんどの人は気にならないんでしょうけど、私にとってはこれ、無粋でしかない。
そういえば湯元水春にもテレビがあったな。
ただこちらの銭湯、最大の売りは温泉と、チムジルバンと名づけられた8種の着衣サウナにあるようで、総合的にはそのチムジルバンを経験しないことには評価は下せないかもしれません。
私は着衣サウナには全然興味がないので未経験。
ちなみに泉質は多分塩化物泉。
とりあえず着衣サウナフリータイムで770円という価格設定は良心的かもしれません。
お客もかなり入ってました。
蛇足ですが、かけ流しを謳う温泉、どう見てもかけ流しに見えないんですが。
せめて但し書きでもあった方が誤解を受けないように思います。

*記事の内容はすべて2013年のものです。現在とは違っている場合があります。

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