大東市の銭湯【大阪】

大東市の銭湯(閉店含む)を全網羅。2020年現在、銭湯組合に加入している浴場施設の入浴料金は450円です。大東市内は店によってサウナ料金の必要な場合があります。

<入浴した銭湯>大和温泉、扇温泉、宮方温泉、鴻池温泉、新大東温泉

大和温泉

  • 大東市北楠の里町22-5
  • 15:00~24:00 
  • 金曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • サウナ料金別途必要
  • 駐車場あり

トルマリンづくし軟水ぞえでご接待

店の横が駐車場ですが、2台分しかスペースがないので、空いていない可能性もありそう。
まあ、真裏がダイエーなので、近隣にコインパーキングはいっぱいありますが。
店内は微妙に昭和が混在しますが、どことなく明るい印象。
浴室は部分的に改装した様子。
壁はすべて新しくなっていますが、浴槽周りや足元はよく見かける定番のデザイン。
男女を仕切る壁側に、ギリシャ神話に出てきそうな女性を描いた巨大なレリーフが取り付けてあり、ぎょっとする。
なにぶん銭湯なんでさしずめ水の女神か。
ギリシャ神話に水の女神なんて居たかなあ。
いや、ギリシャ神話と決まったわけではないんですが。
モチーフはなんなのか不明ですが、銭湯に似合わず荘厳な感じです。
花月温泉のミロのビーナスみたいなもんか。
とりあえずインパクトはあります。
浴室に奥行きはさほどなし。
どちらかといえば大阪北部では小さい方ですが、色々見るべきところや、工夫のあとがあって、実はこれがなかなか侮れない。
まず、お湯はすべて軟水。
浴槽のお湯なんてトルマリン軟水、と書かれてました。
これは今まで見たことのない複合技。
露天はさらにもう一工夫で竹炭風呂。
説明書きの字がかすれてしまっていてよくわからなかったんですが、おそらく竹炭でろ過したお湯、ということでしょう。
これがまた軟水に負けず劣らず肌あたりが良い。
トルマリンサウナ、と書かれたスチームサウナも独特。
普通なら浴槽と浴槽の間に取り付けられているはずのウオーターベルが、なぜか蒸気発生装置の中にあり、ざるの中に入れられたトルマリンの鉱石にざんざかお湯をかけています。
なんだかすごい絵だなあ、と思う。
よく見ると定番のレイアウトなんですが、微妙にカーブを描いて複合浴槽風に見える湯船の配置も独特。
深風呂の温度が43℃近くあったのも私の琴線をくすぐりました。
なぜか露天が異様に湯温が高く43~44℃あったのが不思議でしたが、もちろん個人的には大満足。
なかなか飽きさせない風呂屋だと思います。
普通に浴槽に湯をはるだけでなく、それぞれの湯船、設備に意味を持たせることに腐心しているように思う。
結構気に入りました。
これであと水風呂がもう少し広かったらほぼ完璧だったのだが、まあ仕方がないですな。

扇温泉

  • 大東市幸町6-27
  • 16:00~24:00 
  • 木曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式 
  • 入浴料サウナ料金込み
  • 駐車場あり

トルマリンハーブサウナに感激

店の外観からしてモダンです。
店内もきれいに全改装。
高い清潔感があります。
浴室は一見現代的に見えますが、よく観察すると、部分的に年代もののタイルが残っていたりします。
しかしそれが古びた印象を与えることはなく、むしろ多種なタイルの色使いのカラフルさが派手やかで明るいイメージを喚起していたりします。
こちらの売りはなんと言ってもサウナ。
きれいに改装されているだけでなく、赤外線ヒーターの上部にハーブの葉とトルマリン鉱石の入った箱を設置、ついぞ見かけたことのないトルマリン・ハーブ・サウナを実現。
街の銭湯ではよくあることですが、サウナ室内になんともいえないいやな匂いがこもっているのに遭遇した体験は、へヴィユーザーなら誰しもがあることと思います。
その対策としてロウリュウなどがあるわけですが、ハーブを持ってくるとは、いや、感心した。
街の銭湯で匂い対策をきっちり目に見える形でやっている店に初めて遭遇しました。
素晴らしいです。
決して広くはないサウナなのに、全く匂いがしません。
実に快適に汗を搾れる。
しかもこの手間暇をかけたサウナがなんと無料ときた。
遠赤サウナ0円というのは私の記憶する限り、寝屋川市、摂津市、枚方市、四条畷市、高槻市、茨木市、門真市全域でこことあと1、2軒あるだけ。
これだけ快適なサウナで料金を取らない、という心意気に感服。
他の設備もなかなか凝っています。
露天は別府八湯の温泉の元を使った人口温泉を再現。
しっとりとすべすべ。
主浴槽には巨大な金属の箱につめられたトルマリン鉱石が沈んでいます。
薬湯は変わり湯になっていて、この日はハーブ湯。
独特の入浴感です。
なんだか高濃度の炭酸風呂に入ったときのようなスーッとする感触があります。
おおこんなものが、と発見の連続で、1時間半ぐらい居座ってしまいました。
唯一よくわからなかったのが脱衣所にすえられたラドン発生装置。
はて、どこにラドンが。
浴室内がラドンで満たされている、ということなんでしょうか。
ま、それを勘定に入れても入れなくとも相当高いレベルにある一店であることは確か。
スーパー銭湯に負けない独自性を追求しているように思います。
裏手にある駐車場も巨大で満車に悩むこともなし。
お見事。
これで450円ははっきりいって激安。

宮方温泉

  • 大東市大野1-5-15
  • 15:00~24:00 
  • 月曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式 
  • サウナ料金別途必要
  • 駐車場あり

きれいに改装された現代的銭湯

夜行くと、ガラス張りな店内からこうこうと明かりが漏れていてなかなか目立ってます。
隣はコインランドリーで駐車場は店の前。
入り口から脱衣所まで全面的にきれいに改装されていて高い清潔感あり。
浴室も部分的に古い意匠があったりしますが、おおむね大部分を改装。
一言で言うならヘルシーバス千里丘、古川橋温泉系。
レイアウトもほぼ同じです。
中二階にサウナ。
人間乾燥機が脱衣所にあるのまで同じ。
それほど広い浴室ではありませんが、規模を工夫で補おうとする方向性も同じですな。
シャワーのお湯は軟水。
ジェットバスのお湯も軟水。
スチームサウナの蒸気発生装置にはなぜかウォーターベル。
大和温泉ではこのウォーターベルのお湯がトルマリンにかかっていたわけですが。
私が感心したのはサウナで、3人がけの年季のはいった狭いサウナにもかかわらず、濃い木の匂いがするんですね。
きちんと匂い対策をしているということ。
これはなかなかできないことです。
圧巻は露天風呂か。
そんなに広くはないんです。
完全に一人用の岩風呂仕様なんですが、のそりと湯に漬かって夜空を見上げると、奥の壁側に、アーチ状のデザイン画の上に飾られた、巨大なドレス姿の女性が描かれたレリーフが。
どこの宗教施設か、といいたくなるような荘厳さがそこはかとなく漂っております。
多分これは神話の女神か何かを題材にしているのだろうけど、誰が描かれているのかは全くわからず。
それにしてもなかなかのインパクトだ。
私は夜空よりもそちらにしばらく見とれてしまった。
近眼ゆえ判別つかなかったんですが、ひょっとしてこれ大和温泉とおなじレリーフなんだろうか。
なんだか記憶も不確かでよくわかりません、すいません。
お湯はぬるめ。
質の高い一店。

鴻池温泉(閉店しました)

  • 大東市諸福6-9-3
  • 16:00~23:00 
  • 土曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • 入浴料サウナ料金込み

タイル絵が不思議なベクトル

昔ながらの街の銭湯、といった外観です。
店内も外観の印象を裏切らず。
浴室は部分的に改装、といった按配。
使い込まれている部分もありますが、気になるほどではなし。
私が意外だったのは、思いのほか若い人がたくさん入浴していたこと。
大東市は珍しくスーパー銭湯が一軒もないので、街の銭湯の需要が高いのかもしれません。
目をひくのは男女を区切る壁側に設置されたタイル絵。
多分アルプス山脈だと思うのですが、山々をバックに湖畔にたたずむ洋館が描かれています。
これだけならどこかで目にしたような、と括るところですが、こちらの場合、なんだか絵のタッチがやたらファンシーなんですな。
昔の児童アニメ、ハイジあたりを想像してもらうとちょうどいいんですが、妙にセル画風で線が丸っこい。
さらに浴室奥には濃霧に包まれた海だか湖だかにぽっかりと浮かぶ3艘の無人のボートの絵。
こっちは相反してなんだか怖い。
どことなくミステリアスなタッチ。
ファンシーとミステリ、いったい何をどうしたかったのか、と。
全く意図が読めません。
なにか浴室を飾ろうとする意思だけは汲み取れますが。
設備的には最低限は揃えた風。
薬湯の代わりに塩風呂があったのが個人的には好感触。
好きなんですよ、塩風呂。
しかもこの塩風呂、かなり濃い。
擦り傷に湯がしみたほど。
大歓迎。
あとはジェットバスが珍しく縦2連に設置されていてなかなか強力だったのがいい感じ。
お湯はややぬる目か。
平均的といってしまえばそれまでですが、なんだか印象に残った一店でした。
何かやらかしてくれそうな雰囲気があるというか。
ところで電気風呂の底のタイルだけなぜか赤かったのは注意喚起のため?

新大東温泉(閉店しました)

  • 大東市氷野2-12-8
  • 15:30~23:20 
  • 第1、3金曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • 入浴料サウナ料金込み
  • 駐車場あり

屋根瓦と石灯籠と狸

外観、脱衣所は幾分昭和が香ります。
浴室も大阪北部ではよく見かけるタイプの浴室。
タイルの意匠やベーシックな作りに意外性はありませんが、経年の割には清潔感があります。
昔ながらの銭湯に見えて実は新しい店だったりするのだろうか。
特徴的なのは男女を仕切る壁の上部に取り付けられた屋根瓦で、これはなかなか珍しい装飾だと思う。
京都の銭湯では何軒か見かけたことがあるが、私がこれまで巡った大阪の銭湯の中では初めて。
その対面には緑色のガラスにしきられて小さな庭園が。
ミニチュアな石灯籠と狸の置物があります。
高槻市以来、久々の遭遇だ、狸。
元気にしてたか。
浴槽のレイアウトが微妙にセオリーを崩しにかかってるような印象も受けますが、特筆するほどではなし。
私が気になったのはシャワーの貧弱さ。
しかもプッシュ式なんで体を洗うのに時間がかかって仕方がない。
みんなカランのお湯で体を洗ってるのかな、とふと鏡を見ると、後ろの客のシャワーは何故か景気よく噴出してるように見える。
おや?と思い別の場所に移動。
決して強くはないが先ほどのシャワーよりはまし。
どうやら奥に向かって立って左の列のシャワーはまだましで、右の列のシャワーは貧弱なようです。
どうりで洗い場のお客さんが偏って座ってると思った。
個人的にはもう少しお湯が熱めだったらお気に入りになったところですが、そのようなことを私が云々書き散らかす必要もないぐらいにお客さんが入っていて感心しました。
平日だというのにこの盛況ぶりはなんだ、と思う。
大東市の銭湯は元気なところが多いなあ、と思う。
喜ばしい限り。

*記事の内容はすべて2013年のものです。現在とは違っている場合があります。

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