四條畷市の銭湯【大阪】

四條畷市の銭湯、スーパー銭湯(閉店含む)を全網羅。2020年現在、銭湯組合に加入している浴場施設の入浴料金は450円です。四條畷市内は店によってサウナ料金の必要な場合があります。

<入浴した銭湯>美喜の湯、皆様温泉、白菊温泉、畷の里温泉

美喜の湯(閉店しました)

  • 四条畷市雁屋南町11-7
  • 16:00~23:30 
  • 水曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • 入浴料サウナ料金込み

昔ながらの街の銭湯

170号線から天下一品を目印に曲がればすぐにわかります。
外観はなんだか厳しい感じですが、店内は昔ながらの銭湯、といった按配。
脱衣所に阪神タイガースの選手のパネルが貼ってあったりします。
ファンなんでしょうなあ。
私はプロ野球に全然興味がないので誰なのかさっぱりわかりませんでしたが。
浴室も昔ながらの作り。
微妙に老朽化しつつありますが、まだレトロというほどではなく、ギリギリ端境期にある感じ。
浴室奥の壁には海を背景に橋の渡された島々を描いたタイル絵が。
さていったいどこなのか、国内の名所等不案内なものでさっぱりわからず。
私がちょっと驚いたのは洗い場の作り。
普通カランの下には排水用の溝が掘られていて、体を洗い流した水はそこに流れる仕組みになっているものですが、こちら、その溝が不在。
なので体を洗っていると、シャワーの水が足元を中心にざばあと円形に周囲へ広がっていってあちこちが泡だらけの状態に。
いいのか、これ、と。
設計ミスなのかなんなのかよくわかりませんが、その分排水口はやたらあちこちに穿たれてます。
家庭用の風呂のようだ。
私は洗い終わった後、周囲を軽く流しました。
主浴槽はどーんと大きめ。
微妙に各湯船に温度差がつけられていてなかなかいい感じ。
残念ながら水風呂がありませんが、サウナは脱衣所横に入り口を別にして設置。
バスタオルを巻いて入ってください、との但し書きがありますが、常連さんを見ていると別に自前のタオルでもいいようです。
そこそこの広さがあるのでなかなか快適ですが、やはりサウナがあるなら水風呂も、といったところでしょうか。
ちなみに私が行った時間帯は完全に貸しきり状態で大丈夫か?と不安になりましたが、遅い時間になって2、3人お客さんが飛び込んできました。
閉店間際にニーズがあるのか?
しかし「美喜の湯」って、なんだか耽美というか意味深というか奥深い山中にある秘湯のような屋号だなあ、と。
まあ屋号を想起させるような仕掛けは店内には特になかったりするわけですが。

皆様温泉

  • 四条畷市塚脇町6-18
  • 16:00~23:00 
  • 火曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • 入浴料サウナ料金込み

レトロながら圧巻の浴室

さてgooglemapでは皆様温泉が面している道路を170号線(13年現在)と表記していますが、実際に行ってみると、この道は20号線、との道路標識が立っています。
なんせ私は頭っから170号線と信じ込んでいたので、まあ、迷った迷った。
存在しない170号線を求めてあやうく生駒まで行ってしまう所でした。
東高野街道沿い、と記憶して出かけるのが無難。
しかしこれ、ナビだったらどう表示されるんだろうなあ。
外観は昔ながらの銭湯風。
暖簾の隙間からのぞく下足箱が相当老朽化してます。
扉の外れたもの、破損したものいくつかあり。
大丈夫か、と思いつつ引き戸を開けると、予想どうりレトロな雰囲気はむんむんなものの、意外に奥行きがあってどーんと広い。
これはゆっくりできるかも、と思いつつ浴室のドアを開けようとしたんですが、これが古いせいか、建て付けのせいか、途中で引っかかるんですな。
苦笑しながら力ずくでガタガタと扉をひっぱる。
浴室がこれまたどーん、と広い。
中央に湯船が配置された定番のレイアウトなんですが、これだけ広いと定番が定番に見えてこなくなるから不思議だ。
私が思わず唸ったのが足元のタイル。
なんと1m×50cmぐらいの大きさの巨大な長方形石板が浴室一面にびっしり敷きつめられているんですな。
京都の人なら祇園の花見小路通りとか想像してもらうとちょうどいいかもしれない。
あれがそのまま浴室に。
さらに、巨大な石板と石板の間は排水用の溝として3~4cmの隙間があるんですが、その隙間兼溝にもびっしりと小さな多角形のタイルが貼られています。
いやこれはインパクトがあります。
北河内の風呂めぐりも残すところあと10数軒ほどですが、残りわずかとなってこのようなド級の物件に出くわすとは、銭湯道恐るべし道険し。
ま、普通に石造りの銭湯はほかにもあるわけですが、その意図するところはあからさまに狙いすました秘湯風の演出であることがほとんどだと思うのです。
でも、ここは何か違うんですんですね。
湯船の段差に腰をかけてボーっと浴室内を俯瞰していると、巨大石板と巨大石板の間の溝に、体を洗い流した水、泡とかが、ついーっと流れていくんですよ。
なんだこれは、と思う。
全体的にあれこれ古びているだけに余計にシュールだ。
少なくとも銭湯の「絵」ではないように思う。
あと、私が感心したのはジェットバス。
見かけは普通なんですが、入ってみるとジェットが2本あって、両肩を直撃。
肩こりもちにはたまりません。
湯温も43℃はあってちょうどよし。
浴室の独特さや、広さのおかげもありますが、なんだか妙に気に入った。
京都、滋賀で言うところのレトロとはまた違うか、とは思いますが、苦労して遠方まで来た甲斐があった、と思える一店でした。
ところで屋号の意味するところは、やはり三波春夫のみなみなさまよ、あたりなんでしょうか。
お客様は神様です的な。
いや、わかりませんが。

白菊温泉(閉店しました)

  • 四条畷市米崎町2-24
  • 15:00~23:00 
  • 第2、4金曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • サウナなし

熱めのお風呂でシンプルに勝負

近隣にコインパーキングが全く見当たりません。
車派の人にとってはいささか不便かも。
外観は昔ながらの銭湯風。
半ば朽ちかけたミネラル温浴泉の看板がもの悲しい感じです。
店内はどーんと広々。
浴室も奥行きがあってゆったりしてます。
足元のタイルは近年張り替えたように見えますが、それ以外はおおむね昭和。
残念ながらサウナと水風呂がありません。
水風呂の代わりに冷水シャワーブースがあるパターン。
こりゃいただけない、と思ったのが洗い場のシャワーの温度で、ほとんど水。
しばらく辛抱して使っていると徐々にお湯になるんですが、安心した途端にまた突然、水、の繰り返し。
何か設備に不備があるんでしょうなあ。
どうりで誰もシャワー使ってないと思った。
私が唯一気に入ったのは湯船の温度で、浅、深風呂ともども、ヒートショック何するものぞとばかり43℃以上はあり。
今回はさすがに何も書くことがないか、と思いきや、最後に救われた感じ。
ちなみにミネラル温浴泉らしき薬剤等は沈んでおりませんでしたが、入浴後、なんだかしらんがやたら肌がスルスルになった。
お客の目に見えないところで工夫があるのかもしれません。
余談ですが、寝屋川にも白菊温泉という屋号がありますが、内装や浴室の雰囲気等、似たところは全然なかったので、多分関係ないのだと思われるが、違うんでしょうか。

畷の里温泉

  • 四條畷市大字砂281番地2
  • 10:00~25:00 
  • 無休
  • スーパー銭湯
  • 平日720円、土日祝820円  

独自路線を行く異色のスーパー銭湯

おそらく鳥飼の里温泉と同系列店。
とりあえずカラオケ喫茶やゲームコーナー、卓球台等、施設内にあるのに驚いた。
どこの地方の温泉宿か、と。
四条畷市には遊ぶ所がないのか、って、そんなはずはあるまい。
なかなか芳ばしく薫るセンスだ。
浴室はちょっと小ぶりながらもスーパー銭湯らしい体裁は保ってます。
珍しいな、と思ったのは冷凍サウナの存在。
かまくら、とネームプレートが貼ってありましたが、確かにある意味でかまくらかも。
ほてった体が一気に冷えていいですが、腰掛がほしかったところ。
いい大人がフルチンで数人立ちっぱなしでうろうろ涼んでいるのは絵的に変。
私が感心したのはサウナの腰掛用のマットで、入り口横にまとめて積んであるんですが、なんとマット置き場自体に上部の水道管から直接シャワーが流れ、自動洗浄できる仕組みになっているんですな。
これはなかなかの気配り的サービスだ、と思った。
余所で見たことがありません。
あと、目をひいたのが人間洗濯機の亜流とでもいうべき回転式の流れる風呂でしょうか。
ま、これも人間洗濯機同様どう楽しめばいいのかよくわからない代物であったりはするんですが。
個人的にはミルキーバス風の炭酸風呂がなかなか快適。
鳥飼の里同様、源泉かけ流し、と書かれた30℃ぐらいの低温風呂がこちらにもあり、これも全身が弛緩する気持ちよさです。
スーパー銭湯には珍しく富士山のペンキ絵が飾ってあるのも感心した。
ちょうどそれを真正面から眺める位置にある浅風呂を富士見風呂と名づけるセンスはなかなか好きです。
ヒマラヤ岩塩風呂があるのも共通してますな。
ちょっとよく意味がわからなかったのが宝石風呂、と書かれたつぼ湯で、ヒスイとトルマリンがあるんですが、これは巨石をくりぬいた風に見える浴槽がヒスイとトルマリンでできている、ということなんでしょうか。
相場はわからないが、ヒスイってそんなに安いものじゃないと思うのだが、さて。
とんでもなく高価な風呂に入ってきたんでしょうか、私は。
総じて田舎っぽい施設経営戦略が気になったりもしますが、風呂自体はなかなか充実の一店。
差別化、という意味では独自路線を行ってるように思います。
ちなみに泉質はアルカリ性単純温泉。
ちょっと塩素がきつ目か。

*記事の内容はすべて2013年のものです。現在とは違っている場合があります。

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