門真市の銭湯【大阪】

門真市の銭湯、スーパー銭湯(閉店含む)を全網羅。2020年現在、銭湯組合に加入している浴場施設の入浴料金は450円です。門真市内は店によってサウナ料金の必要な場合があります。

<入浴した銭湯>花月温泉、喜楽温泉、巣本温泉、大一温泉、常盤温泉、ナショナル温泉、梅月温泉、皆様温泉、みやの湯、門真新温泉、古川橋温泉、白菊温泉、末広温泉、湯快のゆ門真店、ゆの蔵

花月温泉(閉店しました)

  • 門真市元町9-9
  • 15:30~24:00
  • 土曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • サウナ料金別途必要

浴室でヴィーナスがお出迎え

元町商店街から路地を少し奥に入ったところにお店はあります。
店内はじわり、と昭和。
昭和なんですが、番台には結構若い人が座っていて意外な感じ。
さて、ご主人なんでしょうか。
浴室の扉を開けるといきなり目に飛び込んでくるのは、四面にシャワーを従えたコンパクトなミロのヴィーナスの立像。
軽くびっくりした。
ミロのヴィーナスが銭湯って、高尚なんだか俗っぽいんだかよくわからん世界観である。
しかしこれ、なんだか子供向けの実写ヒーローものに悪役で出てきそうな造形だなあ。
そう思うのは私だけでしょうか。
また、洗い場の壁のタイルには1本が子供の身長ぐらいの大きさの竹の絵が。
こういう図案はちょっと今まで見たことがない。
珍しいのは確か。
男女を仕切る壁側にある照明もなんだか妙にムーディです。
正直なところ全然統一性がないし、何をどうしたいのかよくわからない演出だったりはするのですが、浴室を飾ろうとする意思は感じました。
まあ、漫然と飾り気ゼロでセオリーを遵守するだけよりは好意がもてる、ってところでしょうか。
この突拍子もないアバウトな感じこそが街の銭湯の醍醐味、といえるかもしれません。
設備は一通り充実していますが、幾分老朽化の傾向あり。
浴槽は流れる風呂仕様になってます。
電気から浅、浅から深へとお湯がオーバーフロー。
普段使いにはちょうどいい銭湯かもしれません。

喜楽温泉

  • 門真市野里町34-13
  • 14:30~24:30
  • 第2、4、5木曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式 
  • サウナ料金別途必要
  • 駐車場あり

現代的設備と軟水でおもてなし

京阪大和田駅から歩いていけなくはないです。
店の西側に駐車場もあり、車でも安心。
ただ、この駐車場、番号指定があるので注意。
すいません、何番だったか、控えてくるのを忘れました。
下足箱の上に案内が貼ってあるので行かれる方は確認を。
外観もふくめ、店自体がきれいに全改装されてます。
高い清潔感あり。
浴室はそれほど広くはありませんが、複合浴槽を中心に多彩な設備が配置。
お客さんも結構入っていて活気があります。
例によってサウナは有料ですが、スチームサウナは無料。
私が気に入ったのは露天にある薬湯で、この日は緑茶風呂。
ま、たいていの緑茶だとか玉露だとか銘打つ変わり風呂はそのほとんどが匂いがしなくて、どこが茶なのか、と思うこともしばしばあったりするんですが、こちらのお湯からはほんのりと茶の香りが。
実に気分がよろしい。
カテキンがじわじわしみこんで来る気がする。
カテキンってしみこむものなのかどうなのか知らないし、カテキンが配合されてるのかどうなのかも不明ですが。
複合浴槽のエステバスも強力で気持ちがいい。
肩の凝りに沁みます。
使われているお湯がすべて軟水なのもいい感じ。
つるつる。
なかなかクオリティの高い一店。
設備だけでなく、お湯にもこだわる姿勢がきちんと商売の行く末を見据えていて好感が持てます。
欲を言うなら複合浴槽と浅風呂、ないしは深風呂を分離してほしかったところですが、スペース的に無理か。
隙のない現代的銭湯といった印象。
安心してはいれます。
お湯はぬるめ。

巣本温泉

  • 門真市巣本町5-20
  • 15:30~23:30 
  • 火曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • サウナ料金別途必要

昔ながらの街の銭湯

外観はいかにも大阪風の銭湯。
去年、どこかで出会わなかったか?ってな感じ。
店内はそこはかとなく昭和ですが、不潔な印象はありません。
浴室も部分的に改装したようにも見えますが、おおむね昭和のデザイン性、といっていいと思います。
湯船のレイアウトもある種王道。
サウナが結構年季が入ってます。
腰掛けになぜか保冷バッグの内側に貼り付けてある網目のアルミシートみたいなものが敷いてあり、これはいったいどういう意図があるのか、ちょっと悩んだ。
腰掛に敷いてなにを保温するというのか。
ふと赤外線サウナの熱源の方を見ると、縦長の木製の看板が立てかけてあり、サウナには必ずバスタオルを巻いて入ってください、との記述が。
いや、注意喚起を促すのが遅すぎるから。
私はまるで気づかず、5分はフルチンで汗を搾ってしまった。
あわてて出ても仕方がないので、もう、開き直ってそのまま居座る。
後で脱衣所を見渡すと、番台のそばに100円とかかれた貸しバスタオルの山がありました。
できれば入り口に、サウナ有料、とでも貼っていただきたいところ。
主浴槽は流れる風呂仕様。
あまり豊かな水量ではないのでボーっとしてると気づかないかもしれませんが、電気風呂から浅風呂、深風呂へとオーバーフローしてお湯が流れています。
特に個性的な何かがあるわけではありませんが、設備も一通りそろっているし、無難に平均点といえる一店。
お湯はぬるめ。
ちなみに近隣にコインパーキングが全くありません。
ただ、お店の前が完全に袋小路で、そこに1台なら車を停めても別にかまわないようです。
路駐は路駐なんですけどね、標識もないですしまあ大丈夫でしょう。

大一温泉

  • 門真市石原町39-27
  • 6:00~24:00 
  • 第3月曜日定休
  • 大型銭湯  
  • 番台式 
  • サウナ料金別途必要
  • 駐車場あり

巨大化した街の銭湯に唖然

みどり湯から歩いていける距離にあります。
とにかくまあ、そのあまりの大きさに仰天。
周囲の町並みからしても周辺道路の狭さからしてもありえないシチュエーションだと思う。
なぜこんなところにこんな巨大な風呂屋が?って感じ。
「大一」とはよく言った。
広さは軽くスーパー銭湯並み。
下足箱のスペースだけで小型銭湯の浴室ぐらいの広さはある。
脱衣所がこれまた広い。
軽く5~60人は収容できると思う。
集会とか上映会とか講演会に貸し出せそうなスペース。
この巨大さでいまだ番台式、というのがなんとも微笑ましい。
着替えていると番台のおばちゃんが遠い。
浴室は3階建て構造。
中2階があって、2階がある、と言った方がいいかもしれません。
足元にタイルは一切使われておらず、隙間なく石板が敷かれています。
また、風呂椅子が存在せず、石造りの固定式の長椅子がカランの前に設置されてます。
これはなかなか珍しい。
京都市の力の湯でしか私は見かけたことがありません。
1階の主浴槽が六角形の複合浴槽、というのも個性的。
大津市のニューびわこの浴場をちょうど反転させたような感じ。
広さがあるので設備的には申し分ない、といっていいと思うのですが、現代的とはいいがたいのがネックか。
ちょっともてあまし気味かな、という印象も受けた。
私が気になったのは全体的な老朽化。
足元の石板が使い込まれて変色しちゃってます。
打たせ湯はノズルごと撤去されてます。
そのほかにも気なる箇所がちらほら。
お客にわかりやすく魅力を伝える努力も幾分放棄気味。
多分できた当時は革新的で、先端を行く大型銭湯だったのだろうなあ、と想像できますが、現在は夢の名残、といった雰囲気もそこはかとなく漂っています。
これだけたくさん浴槽があるのにほとんど温度差がないのも気になった。
現代的なスーパー銭湯ではなく、普通の街の銭湯がその時代の空気を孕んだまま巨大化した、という意味で非常に貴重な存在だとは思いますが、そろそろメンテナンスの時期も迫ってきているように思います。
ま、余所ではまず見かけない一店なので一度行ってみる価値は十分にあるとは思いますが。

常盤温泉

  • 門真市常盤町20-10
  • 14:00~26:00 
  • 第3火曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式 
  • サウナ料金別途必要
  • 駐車場あり

塩三昧できりりと男前に

軒並み閉店時間が早まる中で、おそらく門真市ではもっとも遅い時間までやってる銭湯。
喜楽温泉がごく至近距離にあります。
店舗ごと全改装したようで、脱衣所、浴室にいたるまで清潔感あり。
浴室はシンプルに、男女を仕切る壁側に浴槽が並ぶオーソドックスなレイアウト。
あまり大阪らしくない、といえばそうかも。
さてこちらの銭湯、キーワードは塩。
浴室に入った時点で、なんだか海っぽいにおいがするなあ、とは思ったんです。
サウナに入ってそのにおいの理由に納得。
なんとサウナが塩サウナ仕様。
サウナ室中央にケースに入れられた山盛りの塩が置かれています。
スーパー銭湯ならともかく、街の銭湯としてはなかなか太っ腹なサービス。
サウナ室内に水道が設置してあり、腰掛けや足元を洗い流せるようになっているのもいい感じ。
さらに目をひくのが薬湯。
なんと「死海の塩風呂」ときた。
死海の塩、ってすごい物を持ってきたな、と思いつつそれを塩風呂に使うという発想に感心。
壁に貼られた説明文によるとミネラル成分が半端じゃねえ、とか。
いっそのこともう飲んだほうがいいのでは、とすら思えてきます。
ちなみにこの薬湯、死海の塩風呂だけでなく、定期的に変わるようです。
期待させるものがあります。
他にも細かな数字は忘れましたが、深風呂のお湯を非常に目の細かい濾過器で濾すなどしているようです。
決して広くはないし、幾分殺風景な印象を受ける浴室ではありますが、あまり余所では見られない工夫がマイナス面を相殺しているように思います。
浴槽ごとに温度差があったのも良し。
なかなか気に入りました。
塩三昧でたるんだ肌も引き締まった気がする。
ところで脱衣所にあった洗濯機と乾燥機、あれは風呂に入っている間に洗濯をどうぞ、という意味なんでしょうか。
始めて見た。
アイディアといえばアイディアかもしれない。

ナショナル温泉

  • 門真市栄町6-14
  • 15:00~23:30
  • 第3木曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式 
  • サウナ料金別途必要
  • 駐車場あり

きれいに改装された現代的銭湯

ヤマザキデイリーストアの真裏、と覚えておけば行き易いです。
周囲の町並みは恐ろしくディープで昭和と平成が混在ですが、お店は外観、店内ともきれいに全改装されており、夜でも目立ってます。
浴室はさほど広くはありませんが、複合浴槽が奥に備え付けてある現代的なスタイル。
私が気に入ったのは例によって塩風呂。
実に気分がよろしい。
このタイプの銭湯には珍しく湯温が高め。
深風呂が43~44℃はあって、驚いた。
もちろん望むところなのですが。
複合浴槽の角にカーテンに覆われて打たせ湯があったのですが、残念ながら故障中。
スイッチが壊れたようです。
総じて高い清潔感があって、設備も一通り完備で、文句なしな一店。
ところでナショナル温泉って、何故ナショナルなのか実に気になったのですが、閉店間際に行ったものでせかされて聞けず仕舞い。
家電メーカーパナソニックの旧ブランド名と関係あったりするんだろうか。
屋号のインパクトほど浴室に独創性がないのが拍子抜け、といえば拍子抜けですが、高い水準を維持している店であることは間違いないです。

梅月温泉

  • 門真市千石東町38-27
  • 15:00~22:30
  • 月2回月曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • 入浴料サウナ料金込み

充実の設備と漢方風呂

外観は昔の銭湯風で、脱衣所も昭和が漂ってますが、浴室は予想外に充実。
とりあえず設備は所狭しとぎっちり全完備。
寝風呂も含めてジェットバスが3槽に薬湯に打たせ湯、シャワーブースも2箇所配置ときた。
残念ながら打たせ湯は故障中でしたが、これだけ多彩だと文句はありません。
私が軽く驚いたのは薬湯で、薬草が袋に入れられて湯船につけられているのですが、これが異様に粘るんですな。
まるで硬度の著しく低い軟水に薬草のエキスを溶かし込んだよう。
やたらつるつるします。
こんな薬湯は初めて。
漢方風呂と書かれていますが、これだけで十分売りになると思う。
全体的に湯温が高めなのもよし。
基本43℃。
熱い風呂好きにはたまりません。
浴室のタイル使いがやたらカラフルなのも好感触。
統一性がないというか、トータルコンセプトみたいなものにかけるきらいはありますが、伝統の白タイルに湯船の縁は御影石、という大阪北部の銭湯黄金のパターンを踏襲する没個性な浴室よりはずっといいと思う。
全部で10種類ほどのタイルが使われているか。
シャワーブースが冷暖両用なのもよし。
全改装された現代的な銭湯、というわけではありませんが、昭和に埋没する放置プレイな銭湯に該当するわけでもなく、独自のルートを歩んでいるように思います。
このまま余所にない街の銭湯として進化していってほしいと思う次第。
結構気に入りました。
残念ながら近隣に全く駐車場がないので車派には不便かもしれませんが、一度は入ってみる価値のある一店だと思います。

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