ゆるりと十津川村へ【奈良】

拝殿。

拝殿右手ののぼり。

どういう意図があるのかよくわからんが、字に力があって思わず謝ってしまいそう。

よくわからないオブジェ。

そういえば玉置神社に行く途中で鴉が道のど真ん中に居座ってたからクラクション鳴らしちゃったけど(動画参照)あれ、大丈夫だったんでしょうか。

足3本あったりしなかっただろうなあ。

怖くなってきた。

妖怪ポスト、じゃなくて、 八咫烏ポスト。

お手紙を回収するのは鬼太・・・・じゃありません。

すいません、すいません。

手水舎の真正面にこのような道が。

裏参道?

こじゃれたカフェがお出迎え。

祈りの道で精神世界を旅した後はゆったりとコーヒーでもどうぞ、ってか。

ご年配の方にはお茶とせんべいでも。

大社の周りにはお鴉さま関連みやげもの店が。

さて、熊野本宮大社の向かい側には168号線をはさんで旧本殿大社跡「大斎原」があります。

強力なパワースポット、として有名らしいんですが、なんの下調べもせずに行った私はそのような場所があるとは露知らず、華麗にスルー。

ああ、なんだか色々ダメな参拝でございました、今回。

余談ですが、本来は熊野那智大社、熊野速玉大社を含めた3社をお参りするのが正しいんだそうです。

遠すぎていけません。

またの機会に譲ることにする。

さて、帰路につくとしますか。

168号線を五條市方面にむかって北上。

朝早くからうろうろしてたにもかかわらず、そろそろ日が傾き始めています。

十津川村の観光スポットとして、他にも「歴史民族資料館」や「21世紀の森」、「野猿」などがありますが、とても全部はまわりきれません。

それぞれが結構な距離で離れてるんですよね。

すでに今日だけで村内を100キロ以上は走破。

すべてを満喫しようと思うと、どこかで一泊するしかないでしょう。

道すがら、左手に「十二滝」がありましたが、突然の遭遇に車を止める余裕もなく、そのままスルー。

駐車できそうなスペースにはすでに先客がおり、どうにもなりません。

まあ、滝は余所にも立派なところがたくさんありますし。

とりあえず「十津川温泉」でひとっ風呂あびて、と考えていたんですが、途中で熊野古道の文字を見つけ、ちょいと寄り道。

中辺路をつなぐつり橋のようです。

近くには「野猿(人力ロープウェイ)」もあるはずなんですが、ウェブサイトで確認したところ、今は乗れない、とのことでしたし時間も時間なんで、断念。

暗闇の見知らぬ山道はあんまり車で走りたくない。

夜間は通行規制もかかるみたいですし。

とりあえず、これぐらいの高さなら渡れるかな?と挑戦。

やっぱり、怖い。

古びた木板を踏み抜くんじゃないか、とびくびくしっぱなし。

どんどん早足になってくるんですけど、早足になればなるほど揺れはひどくなるという皮肉。

ちなみにこのまま古道を歩いていくと白浜までいけるらしいんですが、うん、どう考えても私には歩けないね、無理。

再び車に乗り込んで目指すは十津川温泉、庵の湯。

十津川温泉には公衆浴場が3軒あるんですが、まあ、湯の質が変わらないのなら安いところでいいか、と。

ところがいざ目の前まできてみると駐車場が満車状態。

周りに停められそうなところも見当たらない。

仕方がないので、「湯泉地温泉」まで行くことにする。

目指すは公衆浴場、泉湯。

泉湯

  • 吉野郡十津川武蔵23
  • 10:00~21:00
  • 火曜日定休
  • 小型銭湯  
  • 番台式 
  • 駐車場あり
  • サウナなし

本物の温泉の破壊力に脱帽、しかもかけ流しときた

十津川村に3箇所ある温泉地の中の「湯泉地温泉」にある公衆浴場。
どう考えてもこんな隘路の奥に公衆浴場なんてあるはずがない、と思える場所にぽつんと存在します。
外観はどこか山奥のロッジ風。
券売機で入浴券を買って、番台のおばちゃんに手渡す形式。
脱衣所に鍵のかかるロッカーは存在しません。
なので貴重品は番台にあずけるのがいいでしょう。
内湯はカランが4つ程度しかない狭さで、湯船がでん、とひとつあるだけ。
どこか伊賀市の年季のはいった小型銭湯を思い起こさせるシンプルさです。
しかしながら街の銭湯と決定的に違うのは、やはりその湯の質でしょうね。
いやもうね、濃さがちがう、まとわりつきかたが違う、とでもいいますか。
普通に浸かってるだけでじんじん手足がしびれてくる感じ。
さすがは硫黄泉、これはちょっと京都、滋賀、大阪北部では体感できない本物の浸透力、と舌を巻く。
ああ、これなら確かに余計なものはいらないわ、とひどく納得。
町の銭湯派の私ですが、これまで主張してきたこだわりのアレコレを全部捨てて「ここが一番いい」と、思わずのたまわりそうになった。
この湯に400円ではいれてしまうのか、と地元の人がうらやましくて仕方のない私。
老後はこういうところに住むのもいいかも、と思ってしまいましたね。
ちなみに露天からは無防備なほどに十津川の流れが望めます。
他にもたくさん十津川には温泉が存在しますが、料金も含め、旅先で気楽にちょいとひとっ風呂浴びるにはかっこうの浴場じゃないでしょうか。
あと、駐車場は建物の裏手にもあるみたいです。

街中でこのお湯と景観はまず味わえない、と思いましたね。

帰路、168号線の西側に巨大な橋が建造されているのに気づく。

いつかはこちらが168号線になるのでしょうか。

ほとんど車に乗りっぱなしの1日でしたが、なんだか楽しかったぞ十津川村。

また機会があれば来たい、と思います。

<終わり>

2015・5探訪

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