えー京都市伏見区に来ております。
一概に伏見区と言っても結構な広さなわけですが、私が今居るのは伏見大手筋商店街。
坂本竜馬で知られた寺田屋や、酒造メーカーで有名なキザクラ、月桂冠がある地域ですね。
近年どんどん観光地化して平日だというのに行き交う人が絶えません。
実は今回の目的地は全国の稲荷神信仰の総本宮である伏見稲荷大社なんですが、その前に周辺をちょっと散策しておこうかな、と。
周辺、と言うほど近くはないですけど。
でも過去の一人歩きのように、なにか関連するものを発見するかもしれません。
とはいえ、普通に観光地化された街並みをぶらぶらしたところでこのブログらしくない。
あえて人があんまり行かないところにいってみよう、と思ったわけです。
で、あれこれ調べてちょっと気になったのがここ。
三栖閘門と宇治川派流域。
伏見の町を縫うようにですね、水路が南北に流れているんですね。
元々は豊臣秀吉が伏見城築城のための建築資材を運ぶため作られた河川らしいんですが、江戸時代は酒蔵や宿屋、問屋が水路沿いに建ちにぎわったとか。
現在は防災の意味合いが大きいようですが、河川沿いは今でも歩くことが出来ます。
ぽつんと道路沿いに存在する伏見みなと公園の入り口からとりあえず北へ。
今はシーズンオフのようですが、観光用に屋形船が遊覧しているみたいです。
寂しい感じ。
誰もいやしない。
おお、望むところだぜ!
いきなり行き止った。
やはり素直に南へ向かうべきだったか。
なにやら柑橘系がたわわに。
引き返します。
何の花が落ちた後なんでしょうね、これ。
きれいに整備されてますが、これといってなにかがあるわけでもない。
こんな感じの風景がね、延々続くわけです。
江戸時代のにぎわいはー?どこー、って感じ。
橋の下より行く先をながむる。
犬の散歩によさそう。
対岸になんかありました。
多分これ、遊覧船の発着場でしょうね。
上から見るとこんな感じ。
さらに先へ進みます。
江戸時代のなごりっぽい町並みが。
対岸の建物、これ多分酒蔵でしょうね。
休止中の遊覧船。
気候がいい時に乗ったら風情がありそう。
途中で寺らしきものがあったので、いったん水路沿いから地上に上がり、中をのぞいてみることにする。
長建寺。
調べてみたところによると、真言宗醍醐派のお寺でご本尊は弁財天。
七福神でびわみたいなの持ってる女神様ですね。
そんな簡単に福が来ちゃっていいのか、といぶかしみつつ、それよりも衝撃的だったのがジュディオング。
えっ?うぃんでぃず・ぶろういん・ふろむじ・えーじあ?
好きな男の腕の中でも違う男の夢を見るような不埒な輩のお言葉なんて、素直にうなずけないぞ!と思わず憤る私でしたが、うん、多分違う人だね。
本殿。
あとから調べたところによると、こちらのお寺、宝貝のお守りが有名なんだそうですが・・・。
えーと。
・・・・・これ、あかんやつやと思う。
いや、信じる人にとってはいいんだろうけどさ。
いいのか真言宗?
遊郭で働く遊女の技芸上達の神としての側面もあったらしいんで、なんとなくわからなくもないけど、いやいや、でもね。
このようなものを財布に入れた日にゃあ、落ち着いて街もあるけんぞっ。
ここでおみくじをひくらしいんですけど、背後に鎮座する瓜のような形をしたものは何?
鐘?
どこからつくんだ。
子宮を模した、とか、なんかその手の由縁がありそう。
正門がどことなく唐風というか。
色使いのせいですかね。
余談ですが桜の名所、としても有名らしいです。
完全に時期はずれ。
先に進みます。
曇り空に柿の実ひとつ。
宇治川に行き着いたので、宇治川沿いを三栖閘門目指して歩く。
延々なにもねえんだが・・・散策と言うよりジョギングでもしなきゃいけない風な・・・。
なんかそれっぽいところに来た。
多分これでしょう、 三栖閘門。
巨大なギロチン台のようだ。
振り返ると北側上流にも似たようなのがもう1基。
なかなかにいかめしい面構え。
デザイン的に、ちょっとなにかにかぶれてる気がしなくもないが。
放水しているところを見てみたいですね。
周辺は公園になってます。
ほとんど流れのない川面に橋が鮮やかに写る。
んで、またこのような道をてくてくと戻るわけですよ。
さて、ここまで歩くこと、およそ1時間半、ひょっとして何も収穫のないまま出発点に戻ろうとしているのでは・・・という、身の毛もよだつ事実が脳裏をよぎる。
後から調べてわかったんですが、このあたりって春に来ないとダメらしいんですね。
水路沿いの桜並木がそりゃもう美しいとか。
完全に季節はずれやないかい!わし!
えーと、もうさっさと伏見稲荷大社に行くことにします、はい。
とりあえずジュディオングも来てるぜ!この辺!ってことで。
だから違うって!
<終わり>
2015.11探訪