和歌山電鐵貴志川線へとお出かけしてまいりました。
もちろん目的は赤字路線を一気に黒字化したたま駅長に会いにいくことなんですが、どうやら私がまごまごしてる間にたまは死んじゃったみたいで。
なんとなくそのような報道を見た気はしてたんですが、やはりもう召されちゃってたか・・・。
写真はwikiからひっぱってきたキャプチャなんですけど、クソかわいい(猫派の私)。
そりゃ元野良猫と知ってても人集まるわ、これは。
会えなかったのは残念ですが、こればっかりはどうしようもないですしね。
現在はニタマとよんたまという猫が駅長を務めてるらしいんで、追悼の意味も込めて行ってみるかな、と。
ということでやってきました貴志川線伊太祈曽駅。
この駅によんたま駅長がいるらしいんですけど・・・。
おらんがな。
調べてみたら本日は出勤日ではない、とのこと。
週2日はお休みなんだそうです。
そりゃそうだわな、人間でも勤め人なら普通に週2日ぐらいは休んでるし、ましてや猫、働いてるってだけで畜生の鏡とも言える立派さだ。
しかし、あれだ、ゲージに入れられちゃってるんだね・・。
改札で切符に穴開けてくれるのかと思ってたよ(そんなわけない)。
かわいらしい電車がホームに入ってきた。
ニタマ駅長がいる貴志駅までは電車でいらしてください、とのこと。
駅周辺に駐車場がないらしいんですね。
どちらにせよ、会いに行く以上は電車乗らないとな。
和歌山電鐵が潤ってこその駅長なわけだし。
およそ15分程度で貴志駅に到着。
田舎のローカル線にもかかわらず、それなりの人出。
すごいな、ねこ駅長。
いました、ニタマ駅長。
うーん、ガラス越しなのね・・・。
せめて帽子ぐらいはかぶってて欲しかったところですが・・。
まあその、なんだ、普通に猫だわな。
なぜかずっと睨まれてるんだけど、わし。
駅長、ご機嫌ななめか。
き、キセルとかしてませんからっ!
たま駅長時代は駅長に直接触ったりもできたようですが、常識をわきまえぬ客があれこれろくでもないことをしでかして今のような形になったそうです。
いつの時代もバカが世の中を窮屈にする。
貴志駅外観。
凝った作りです、かわいい。
グッズ売り場も併設されてます。
駅構内にはたま神社があったり。
そりゃ大明神だよなあ、電鐵のみならず和歌山県への経済効果が11億円あったというのだから。
恐ろしい野良猫だ。
なぜか駅の裏手にひっそりとこのようなものがあった。
なんだこれ?駅長の方針か??青少年の将来を憂いているのか?ニタマ。
帰りはたま電車で。
やだ、かわいい。
今回、巷の女子高生並みに「かわいい」を連発してるぞ、俺。
大丈夫か、おい。
アイディアひとつで一気に風向きが変わった典型例だと思いますね。
用事はないけど乗ってみたくなる工夫にあふれてるなあ、と思いました。
JR北海道とか、見習う部分があるのでは、と言う気がしますね。
二番煎じだけどキタキツネ駅長とかね。
ヒグマ駅長でもいいけど。
ちなみにヒグマ駅長の場合、不正乗車は頭から食われます。
なんでこんなブラックなネタになってるんだ。
おまけ。
帰りに寄ったかつらぎ町の丹生酒殿神社。
実は私が興味を持ったのはここの神社に合祀された鎌八幡宮の方でして。
なにが強烈かって、依代として祀られてる櫟の木。
知ってはいましたが、実際に見るととても神社の境内にあるものとは思えませんね。
丑の刻まいりかよ!って。
木の成長にあわせて、打ち込まれた鎌がより深く食い込んでいったら願いがかない、鎌が落ちちゃったら願いはかなわない、と言われています。
いったい何がどう変節すればこのような儀式が常態化されるにいたるのか、想像もつきませんね。
普通、鎌といえば魔除けというか、死者の枕の下に入れておくとか「断ち切る」役割を担うように思うんですよ。
それを神木にぶっ刺すとか、とても神道とは思えん。
この神社、巨大ないちょうの木が有名らしいんですけど、すっかり葉も落ちちゃってまあ。
シルエットが怖いわっ。
さて、そろそろ帰りますかね。
しかしねこ駅長を見に行って、なんで記事の最後が怖くなってるのかさっぱりわからんな。
さて、次はどこへ行こうかな。
<終わり>
2019.12探訪