さて、ブログをやってる人はよくご存知かと思うのだが、ブログで自分の記事を発信するためには「ドメイン」と「サーバー」が必要となるのは周知の事実だ。
ドメインってのは、いうなればインターネット上の「住所」。
このブログだとhttps://picaro.namakajirijungle.work/ってやつ。
サーバーはインターネット上の領域。
わかりやすく言うなら「家」を建てるための「土地」みたいなもの。
有名なアメーバやライブドアのような無料ブログだと、ドメインもサーバーもお膳立てしてくれて、こちらはアカウントを作るだけでブログを始められるが、自分でゼロから始める、となるとそうはいかない。
ドメインとサーバーを別個に契約して、月々の維持費用を支払わなければならない。
ま、年間数千円程度の金額ではあるが。
で、なぜそのような手間のかかることをわざわざするのかというと、無料ブログではなかなか集客が難しいからだ。
ブログの閲覧者って、ほとんどが検索エンジンから流れてきてるのが実情。
ゆえに自分の書いた記事を検索エンジンにインデックスしてもらうことがとても重要となるのだが、これ、無料ブログだとなかなか上位にインデックスしてもらえない。
かつて知らずにライブドアブログで記事を書いてて、さっぱり人が来なかった私が言うのだから間違いない。
どんなに素敵な記事を書いても、看板のない店には誰もやってこない、という話なわけだ。
結果、SNS頼りとなるのだが、これはこれでとてつもない努力が必要となる案件で。
フォロワーさんの数が如実にアクセス数に反映される。
記事を書くのと同時にフォロワーさんを日々増やし続けていかなくちゃならない。
1000や2000じゃ話にならないことは確か。
全員が全員、ブログを見てくれるわけじゃないから。
もうね、心が折れる。
個人商店で社長兼営業兼企画立案兼製造及び品質管理をやってるようなもの。
なんでブログやってるだろ・・・と自分自身を疑い出すこと必須。
私の場合、映画や漫画に言いたいことがあって文章を綴りだしたのであって(もちろん旅日記をやりたい、というのもある)、初志に忠実たらんとするなら、営業や宣伝に恐ろしく時間を取られるのはなにか違う気がして仕方がない。
このままじゃ多くの人に知られる前に寿命が来てしまう、と思った。
はっきりいってインディーズバンドで活動するのより大変。
バンドだったらメンバーで役割分担できるし、気に入られればライブハウスのプッシュ等、多面的にアプローチできる下地がある。
ブログはなにもかもが一人。
ほとんど時間との戦いみたいな有様に辟易した私は、2年前、ドメインとサーバーを契約。
もう、お金で解決する、と思ったわけだ。
記事をひとつひとつ手作業でコピペすること半年。
ようやく体裁が整ったレビューブログは、さすがに無料ブログとは違ってアクセス数段違い。
あとはランニングコストを広告収入でいかに相殺するか、が当時の目標。
別に儲からなくてもかまわない。
価値観の多様性を広めること及び、薄暗くはびこる不寛容さに一石投じることができればそれで満足。
ここまでが前置き。
そしたらだ、あなた。
ある日突然、ブログのサーバーが「もうそろそろ容量こえそうですよ」とぬかしやがったわけだ。
そんな馬鹿な!と思った。
写真と文章だけのブログで10GBもの容量を超えようと思ったら、うちの場合、単純計算で2万記事は必要となる。
2000記事しか書いとらん!っちゅー話だ。
ええ、あれこれ調べましたとも。
問い合わせたりなんぞもして、おぼろげながらわかったことは、どうやら不正アクセスがあったみたいだ、ってこと。
はるかアメリカはペンシルヴァニア州から、1日で1万を超えるアクセスのあった日が判明。
どうやらペンシルヴァニアのくそったれな誰かが、私の契約してるサーバーに9GB近くの「よくわからないもの」を置いていったようだ。
セキュリテイが甘かったことを心底悔やむが後の祭り。
全データを洗い直すも、どこに「よくわからないもの」が置いてあるのか、さっぱりわからない。
というか、うかつに触れて、これまで書いた記事が全部パーになったら発狂ものだ。
怖くて触れない。
どうすりゃいいのか?
考えに考えた挙げ句、出た結論は「もう一度別のサーバーに全記事を移動させる」だった。
まずは業者を当たる。
「全記事移転で、5万云千円になります」
業者は何も悪くない、悪くないのだけど、アホか!と吐き捨てた私。
色んな無料ツールも試してみた。
ダメ。
記事だけでなく「よくわからないもの」まで一緒に移動させようとする。
まるで意味無し。
やるのか俺よ、と。
もう一度、あの地獄のコピー&ペーストを、と。
ついこの間やったばかりだよ?また人力でこつこつやるのかい?って。
だって、それしかないよね、ねえ、そこの君。
・・・そして現在に至る。
今回は7ヶ月半かかりましたでござる。
心が折れなかった自分をほんと褒めてやりたい。
とりあえず、将来ペンシルヴァニアに行くことがあったら、ぶち込まれる覚悟で犯人吊し上げてやる、と誓う今日このごろだ。
もうこの先、なにも起こらないことをほんと願う。
ネットは怖いよ、皆様方。
苦心惨憺でようやく仕上がったレビューブログ、よろしければ当方ともどもご覧頂きたく、最後に記す所存でございます。