京都市上京区の銭湯(閉店含む)を全網羅。2020年現在、銭湯組合に加入している浴場施設の入浴料金は450円です。京都市内はサウナ料金込み。
<入浴した銭湯>桜湯、桜湯(上七軒)、花の湯、御三軒湯、大宮温泉、山城温泉、源湯、白山湯、京極湯、長者湯、亀の湯、松葉湯、笠の湯、竜宮温泉、玉の湯

- 上京区中町通丸太町下ル俵屋町454
- 16:30~24:00
- 水曜日定休
- 中型銭湯
- 番台式
愛いやつ、近う寄れ
上京区には桜湯が2軒ありますが、こちらは河原町丸太町の交差点の近くにある方。
門構えがしゃれてます。
夜行くと、ちょっと変わった小料理屋のようにもみえる。
一体どんな風呂屋なのだろう、と期待しながら暖簾をくぐったのですが、これがなかなか個性的な一店で、色々工夫を凝らすところはやはり外観からして違うのだなあ、と納得した次第。
とりあえず脱衣所は年季がはいってます。
籐籠もロッカーも相当に使い込まれてます。
脱衣所の窓からは表の通りに面した庭が見えて、なにやら微笑ましい感じ。
庭園じゃなくて、小ぶりな個人宅の庭、って感じなのがいい。
背伸びしてない様子が可愛らしい。
浴室は部分的に改装。
感心したのは、改装してない部分と改装した部分があまり違和感なく融合していること。
普通は改装してない部分が妙に浮いて見えたりするするもんなんですが、こちらの場合、それがない。
タイルの色使いや配色の問題なのかもしれませんが、最初からこうだった、といわれれば納得してしまいそう。
改装をとり仕切った人が恐ろしくハイセンスだったのか、たぐいまれな偶然なのか、どちらかでしょう。
目をひくのは中央の湯船にせり出すようにして設けられた大きな水槽。
多分鯉だと思うのですが、小ぶりなのが悠々と泳いでます。
金魚が成長したやつも一匹いるな。
遊湯にも水槽はありますが、あれほど高級感はなく、どことなく庶民的。
でもそれがよろしい。
風呂に漬かりながら金魚、ってなんだか楽しいじゃないですか。
水槽の下に湯口が二箇所設けてあり、最初は一瞬水槽の水が漏れてるのか、と錯覚するが、そんなはずはなく、ああこれは上手な遊び心だなあ、と感心。
あと目立つのはスケルトンなサウナか。
全面ガラス張りのサウナ、ってどこかにあったような気もするが、珍しいことは確か。
マットを持ち込んで座る形式なんですが、このマットがやたらでかい。
赤ん坊を寝かしておけるぐらいの大きさ。
なんだかクスクス笑ってしまう。
サウナの横に設置してあるシャワーに「立ちシャワー」と書いてあるのも実に味があります。
うまく表現できませんが、なんというか全体的に「愛いやつ」って感じなんですね。
どこが?と問われればその根拠を明確に提示できませんが、妙に愛らしい印象を私は持ちました。
私が入浴した10時台はノーゲストでしたが、こんなコケティッシュな銭湯になぜ人が居ないのか、理解に苦しむ。
目を楽しませるささやかな工夫や、店の作りがいちいち琴線に触れた一店。
個人的には名店。
確実にまた行きます。


- 上京区老松町103-95
- 13:00~23:00
- 水曜日定休
- 中型銭湯
- フロント式
完全バリアフリー銭湯
上京区には2軒桜湯がありますが、こちらは上七軒の西陣病院の裏手にある方。
暖簾をくぐると若いお姉さんに「こんばんわ、ごゆっくりどうぞ」とファミレスのような接客をされたので、軽く驚いた。
アルバイトかもしれません。
こちらの銭湯、入り口から浴室に至るまで完全にバリアフリー仕様。
車椅子で浴室までいけます。
湯船の横にも大きく手すりが設置。
西陣病院の裏、という立地が関係しているのかもしれません。
浴室は昭和の改装、といった雰囲気。
何故かわかりませんが、一昔前に改装された銭湯って、どこも全部寒色系の色で足元のタイルやカラン周りのデザインが統一されているんですが、ここもそう。
これ、寒々しい印象を受けるので、私はあまり好きではありません。
こじんまりとした浴室ですが、設備は一通り完備。
何故か薬湯がジェットバス仕様。
効能をえぐりこむが如し。
ちなみに私の行った21時半ごろはノーゲスト状態。
決して悪い銭湯じゃないのになあ、と脳内には疑問符。
これだけのスペースを独り占めか、と思うと単純にうれしかったりするのですが、こういうブログを運営していると色々余計なことを考えてしまうもので。
深風呂がきっちり熱いのが好感触。
いささか地味な印象も受けますが、目立つ不備もなく、もう少しお客さんが入っていてもいいのになあ、と思った一店。
近隣にコインパーキングがないのがちょっとつらいか。


- 上京区上木下町66
- 15:00~23:30
- 木曜日定休
- 中型銭湯
- 番台式
わかりにくい場所にあるが迷った価値はあった、と思える一店
結構迷いました。
地図でみると簡単そうに見えるんですが、実際夜行ってみると、一通だらけだわ道は狭いわ目印はないわで同じところを3回ぐらい通りました。
だめだ、この路地に入ったら多分出られなくなる、と思える隘路の奥に店があるので、盲点だった、というのもありますが。
店の前の道は広いんですけどね。
しかしこのような場所でお客さんは入るのか、と。
全然人通りもない閑静な住宅街ですよ。
口コミでしかその存在が知られることはないのでは、という気さえしてくる。
近隣にコインパーキングがないのも辛い。
迷った上、私がこのあたりに不案内だから余計にそう思うのかも知れませんが。
店内は昭和を引きずりつつも清潔感があります。
脱衣所、浴室ともに思いのほかどーんと広い。
浴室にはいって、おや?と思ったのは「匂い」。
なんだか潮の匂いがするんですな。
海辺の民宿で風呂を使わせてもらってる感じ、とでもいうか。
湯のにおいなのかなあ、とかあちこち嗅いでみたり舐めてみたりしたんですが、どうも匂いの元がよくわからない。
すいません、かなり怪しい奴です。
この日、たまたま私の鼻がおかしかったのか、いつも潮の匂いなのか不明。
そもそもこの匂いを潮の匂いと言ってしまって良いのかどうかも不明。
常連さんに話を聞いてみたいところ。
設備で珍しかったのは対角線上にジェットが噴出する浅風呂。
そういえば左京区の春日湯も対角線上にジェットが出ていたな、などと思いつつ、これ、どうしろというのか、ともてあましていると、常連さんらしきオヤジが自分も対角線上にザブン。
なるほど、目から鱗。
斜めに漬かればよいだけだったか、と。
これがなかなか快適。
やっぱり年寄りの言葉と常連さんの行動には千にひとつの無駄もないなあ、と。
誰が言ってるんだ。
湯温も43℃くらいはありそうで良し。
なんとなく知る人ぞ知る、という印象の一店ですが、もっと派手にやってもいいのでは、と思いました。
これでお客が2、3人しか居ない、というのはもったいない。


- 上京区上立売通小川西入ル御三軒町38
- 16:00~23:00
- 月、第2火曜曜日定休
- 中型銭湯
- 番台式
- 駐車場あり
ラドン水風呂の謎
浴室はきれいに改装されてます。
どことなく左京区の平安湯と似た雰囲気があります。
あちらほど隙なくスタイリッシュではありませんが。
規模の割には、思い切って湯船を大きく作っているのが好感触。
限られたスペースで、一通り設備は全部そろえようと苦心したのが伝わってくるレイアウトです。
なぜかサウナが入り口を圧迫するかのようにL字型に作られています。
サウナ目当ての客が多いということなのだろうか、これは。
L字にするための経費もバカにならなかったのでは、と思うのですが、まあ、サウナが売り、ということなのかもしれません。
なんだこれは、と思ったのが「ラドン水風呂」の表示。
たぶん水風呂がラドン温泉仕様になっている、ということなのだと思いますが、ラドン「冷」泉って、さて存在するものなのだろうか、と。
わかりません。
漬かってみた感じでは普通の水風呂。
鉱石らしきものも見当たらず。
お客の目に触れないところに設置されているのかもしれません。
やはり同志社大学が付近にあるせいか、客層は8割が学生っぽいですが、それほど混雑することはなし。
ちょっと感心したのは脱衣所の分煙のあり方で、なんとこちらの銭湯、喫煙ブースが存在。
街の銭湯で、よくそこまで徹底したものだなあ、と。
決して広くはありませんが、あれこれ工夫が楽しめる一店。
ちなみにトイレは喫煙ブースの奥です。
一切表示はないので、最初はあせるかも。


- 上京区大宮通寺之内上ル4丁目筋違橋町538
- 16:00~23:00
- 木曜曜日定休
- 中型銭湯
- 番台式
通りすがりだと一瞬なんの店かわからない
風呂屋らしからぬ外観で、どことなくヘアサロン風の門構えだなと思いましたが、扉を開けると昔ながらの脱衣所。
使い込まれたロッカーが右側にでん、と鎮座。
ああ、外側だけか、と思いきや、浴室入り口がまたなにやらこじゃれた感じ。
遊湯っぽい雰囲気もあるのですが、不透明なガラスのタイルでできた円柱をオブジェ的に据えるセンスは昔のエステとかサロンとかそっちの系統の感覚だと思う。
悪くはないです。
似たような作りで区別がつかないよりはずっといい。
浴室内はきれいに改装。
機能性重視であまり飾らない様子は下京区の弥生湯のようですが、内装にタイルを使わず、足元も壁も10cm四方ぐらいの大きさの石板が敷きつめられているのは印象的でした。
湯船の段差には滑り止めがあり、湯船の中のタイルは全て滑らない加工がしてあるのも特徴的。
お年寄りの来店が多いのか、過去誰か滑って転んだやつが居るのか。
どっちだ。
両方か。
問題なく良店だと思います。
お湯はぬるめ。
ちなみに何故か電気風呂の内側のタイルだけ色が違います。
しびれますよ、という警告色のつもりなのだとしたらなかなか面白い、と思います。


- 上京区仁和寺街道御前西入ル下横町218
- 15:00~25:00
- 木曜曜日定休
- 中型銭湯
- フロント式
- 駐車場あり
暖色系の色合いの浴室は冬場のオアシス
店内はきれいに改装されてます。
私が浴室に入って、おっ、と思ったのは足元のタイルの色。
茶がかったオレンジというか黄土色というか、暖色系なんですね。
壁のデザインもおおむね暖色系の彩色。
新旧含めて京都市内で初めて暖色系の色合いで浴室を彩った風呂屋に遭遇しました。
やっぱり暖色の方が浴室に温かみがあるじゃないか、と実感。
丸型の照明の電球色の光のせいもあるかもしれませんが。
つねづね私は多くの銭湯の浴室が、寒色系か味気のない白色のデザインであることを疑問に思っていたんですね。
なぜ暖色系のデザインがないのか、と。
まあ、なにか理由があるんでしょうけど。
そんな中、こちらの銭湯がなぜあえて暖色系に踏み切ったのか、その経緯はわかりませんが、とりあえず結果として大正解だったと思います。
実に印象的。
そのおかげかどうか断言はできませんが、お客さんもガンガンはいってきてます。
浴室は奥にずいっと広く、なかなか開放感あり。
突き当たりにサウナがあるんですが足元に丸太がごろんと置いてあり、ああこれはおもしろいなあ、と感心。
野放図を装って実はオシャレな感じ。
昔は確か変わり湯が有名でしたが、今でも変わり湯をやっているのかどうかは不明。
不覚にも確認し忘れました。
私がはいった日は薬草湯っぽい匂いで、なにか袋に入って沈めてありました。
まあでも一番インパクトがあるのは露天にある水風呂でしょうな。
半端じゃなく冷たい。
30秒と漬かってられません。
私の前に入ってたオッサンは知らなかったのか、ズブリと肩まで漬かり、引きつったように飛び出して向かいの湯船に飛び込んでた。
水風呂と隣り合わせに露天風呂があるのはそのためか。
いや、知りませんが。
特に目立つなにかがあるわけではないのに記憶に残る一店です。
個人的にはこれで複合浴槽がもう少し大きく湯温が高ければ満点でした。
一度入ってみる価値はあると思います。


- 上京区北町580の6
- 14:00~25:00
- 火曜日定休
- 中型銭湯
- フロント式
サイケデリックな浴室とケレン味ががっぷり四つ
ごく至近距離に山城温泉があり、椿湯があるのでこのあたりもなかなか過当競争が激しいのでは、と思われますが、暖簾をくぐって思ったのは、おや、意外にマイペースな感じだなあ、と。
浴室は段階を経て改装された様子。
湯船の底を泳ぐ鯉の図案は以前のまま、といったところでしょう。
基本壁の色は白なんですが、正面のタイル絵を阻むように、何故かサウナ周りは赤、電気風呂周辺は緑、薬風呂周辺は石色に彩色。
カラフルとか、派手やかとか、通り越して、なんだかもう収拾がつかなくなってきている気がする。
その野放図な感じが楽しいといえば楽しいが。
目玉はやはりミネラル温泉でしょうな。
呉竹湯に次いで久々に見ました。
湯船に袋詰めにしてなにか漬かっております。
触ってみるとどうやら石っぽい。
壁にかけられた能書きには「緑泥石群」と書かれているが、さてそれがどのような石なのか、いまいちはっきりしない。
効能はあれこれ書いてあるんですがね。
ケレン味たっぷり。
ジェット風呂の横にも日本超音波科学(医学だったかもしれない)研究所の但し書きが貼ってあり、これも久しく見てないなあ、とわくわくしながら字面を追ったのですが、残念ながら経年でところどころかすれてしまっていてちゃんと読めず。
薬湯の横の壁にもなにやら貼ってあるんですけど、こっちはほとんどが消えてしまっていてさらに判別不可。
よくわからなかったのが、浴室入り口の手書きの貼り紙で、竹炭風呂をお楽しみください、みたいなことが書いてあるんですね。
はて竹炭風呂があったか?と。
ミネラル温泉に漬かっていた袋詰めがひょっとして竹炭だったのだろうか?
質感は石っぽかったけどなあ。
あとぎょっとしたのが、水風呂の水吐きで、大抵普通はライオンだと思うのだけれど、ここの水吐きは鮒だか鯉だかの魚面でした。
魚が水を吐いてるのって、なんだか生々しくて、これいっそ沈めてしまった方が功徳に、などとわけのわからないことを思ったりもした。
珍しいな、と思ったのがサウナ。
大正湯と同じタイプ。
確認したのはここで2軒目。
熱湯が囲いの向こう側で滔々と循環してます。
これ、最近のあたらしい装置かと思っていたのですが、ひょっとして古くからある設備なんでしょうか。
わからん。
しかしまあギミック満載というか、自由な風というか、
あれこれごちゃごちゃしててなかなか個性的な一店です。
昨今の銭湯の傾向としての無機的機能化、シンプルなデザイン、意匠を好む方向性とは真逆を行ってるのが面白い。
靴箱も独特。
説明できないデザインです。
これはもう見てもらうしかない。
一度はいってみる価値のある銭湯だと思います。


