南丹市の銭湯【京都】

南丹市の入浴施設を全網羅。南丹市に一般的な銭湯は存在しません。

<入浴した銭湯>るり渓温泉、スプリングひよし

るり渓温泉

  • 南丹市薗部町大河内広谷1-14
  • 7:00~24:00
  • 無休
  • 複合温泉施設
  • 平日700円、土日祝800円

混浴気分で温泉。温水プールまであり

とりあえず恐ろしく遠かったです。
まあ、亀岡市街を貫く9号線の混むこと、混むこと。
まるで進みやしない。
実は南丹市、銭湯めぐりの予定になかったんです。
基本高速道路を使ってまで銭湯に出かけるのはなんだかおかしい、と思っているものですから。
ではなぜ出かけたのか、というと、まあ、つきあい、としかいいようがないです。
銭湯好きなんだろ、といわれて、いやそのあのそのと口ごもっているうちに連れて行かれた、とでもいうか。
南丹市に行くのなら、当ブログでスルーしている亀岡市の銭湯にまず行かないと、などと、もぞもぞしている間に気づいたら左手に山陰線八木駅。
単純なストップアンドゴーの繰り返しに眠気はレッドゾーン。
その先に待ち受けるのは蛇行する峠道の連続。
本当にこんなところにあるのかよ、と不安になりながらぐいぐい山道を進む。
ようやく山頂か、というぐらいの標高で突然周りが開け、どでーんと施設が登場。
巨大です。
駐車場は450台分あり、施設の敷地には温泉だけでなく多目的グラウンドに公園、渓流遊歩道にキャンプ場、旅館にファームにプラネタリウムまであり。
全部見て回ってる暇はとてもじゃないがないので浴場に直行する。
フロントで料金を払うとバスタオルと普通のタオル、それに水着を貸してくれます。
こちらの温泉、バーデゾーンと呼ばれる男女共用エリアがあり、そこでは水着着用必須でなんとさらには温水プールまであるとか。
うーん、水着なあ、と思いつつとりあえずフルチンで男湯へ。
男性専用エリアは昔の中型銭湯、といった按配。
もちろん設備は清潔で新しいですが、凝った仕掛けがあるわけでなく単純に横並びに大き目の浴槽があるだけ。
さらに謎の室外施設があり、普通ならここに露天風呂を設置では、と思われますが、あるのはテレビとデッキチェアだけ。
マイナスイオンを発生する砂を敷いてあります、と但し書きがあるが、空気浴などと謳われても正直戸惑ってしまう。
ここまで遠方まで来てこれだけではちょっと、と意を決して水着着用、バーデゾーンへ。
通路をてくてく歩いていくと突然視界が開け俄然巨大な温水プールが左手に、正面に多彩な設備が充実の浴場施設が登場。
はっきりいって専用エリアよりはるかにグレードは高いです。
サウナなんて高温ドライサウナ、ハーブスチームサウナ、アロマスチームサウナ、遠赤外線サウナと4種類もあり。
寝湯にジャグジーに打たせ湯に露天風呂と街中のスーパー銭湯を凌駕せん勢い。
しかもすべてが温泉ときた。
これはなかなかいいぞ、と思いつつ、さあ満喫!・・・・という気持ちになれない自分が実はいたりもします。
何がひっかかっているのかというと、やはり水着なんですね。
水着を着たままサウナ、ってこれどうなんだ、と。
ちょっと試してみましたが、汗が水着にまとわりついてやはり気持ち悪い。
かといって、そのまま水着を脱いで水風呂に入るわけにもいかないわけですし。
風呂屋でわいせつ物陳列罪というけったいなパラドックス。
露天に漬かっていて、右隣に自前の水着のお姉ちゃんが居る、というのもなんだか落ち着かない。
手ぬぐいを湯船につけないのが鉄則の銭湯マニアとしては、湯船にタオル地のものを漬けている、というだけでなんだか湯が濁る気がしてくる。
特に私の左側に居る、これまでの人生で一度も見たことのないデザインの水着を着てひとりご満悦のばあさんを見ているとなおさらである。
なんか出汁がでやしないか。
まあ私が少数派なんだとは思いますが、やはり風呂は何も着けずに心かき乱されぬ空間性を大事にしたい、と思う次第。
カップルや子供連れのご夫婦には喜ばれるかもしれませんが。
あと、混浴気分で極楽極楽とかいうオヤジも居るかもしれない。
結局早々に引き上げて温水プールへ。
そのまま1時間ほどずっと泳いでました。
銭湯に来た、という感覚ゼロ。
まあ、水着云々を抜きにするならクオリティの高い浴場施設だとは思います。
人によっては来た甲斐があった、といえる一店でしょう。
ひとつだけ気になったのは泉質の成分表示が見当たらなかったこと。
浴室で見落としていたのかもしれない、と思いサイトを確認したのですが、ラドンを含有としかかかれていない。
ここははっきりした方がいいように思います。
個人的にはバーデゾーンを男性用に開放してくれたら絶賛、といったところでしょうか。
どちらにせよ料金は非常に良心的だとは思いますが。
ちなみに今回、バーデゾーンの見取り図、ありません。
すいません、ほとんど泳いでいたので細部を確認していません。
どちらかといえば温浴レジャー施設でしょうか。

男性専用エリア浴室の見取り図です
スプリングひよし

  • 南丹市日吉町中宮ノ向8番地
  • 10:00~21:30
  • 水曜日定休
  • 道の駅の浴場施設  
  • 全日800円

道の駅どころか立派に複合温泉施設

南丹市を巡る予定は全くなかったのですが、はからずもるり渓温泉に行ってしまったので、こちらも行っておく事にする。
私の調べた限りでは南丹市の浴場施設はこの2軒のみ。
一般に銭湯、と呼ばれるものは存在しないようです。
しかし遠い。
夜に行ったのではっきりとはわかりませんが、山の中です。
19号線を北上するんですが、途中、道路が、蛇行する渓谷に沿うように敷設されており、なかなかスリリングです。
でもこれすぐ近くを山陰線が走ってるはずなんだよなあ。
影も形も見えぬ。
本当にこんなところにあるのか、と思い始めた頃に忽然と施設は登場。
要は巨大な道の駅なわけですが、目当ての温泉だけでなく体育館にレストラン、グランドゴルフに温水プールと設備は豊富です。
ここから徒歩で日吉ダムまで行くことも可能なようです。
設備は非常に新しい印象を受けます。
調べてみると12年3月にリニューアルしたとか。
なるほど納得。
浴室は石畳に御影石という最近よく見かけるパターン。
さほど広くはありません。
大阪北部の中型銭湯ぐらいの規模。
設備は一通り完備してますが、独自色、意外性は希薄。
あ、電気風呂がなかなか面白かった、というのはありますが。
従来の電気風呂ではなく、周期的に電流が強まる「揉みべえ」タイプ。
こんなところでお前に遭遇するとは・・って感じ。
なぜか浴室通路にスケルトンな細長いテーブルと椅子がおいてあり、これ、最後まで何に使うのかよくわからなかった。
利用している人もゼロ。
泉質はナトリウム塩化物泉。
つるりとした感触はありますが、ちょっと私には湯温が低めに感じられた。
ちなみに男湯と女湯は偶数日と奇数日で入れ替わるらしいです。
私が入ったのは月の湯のほう。
遠方から温泉目当てで来るほどの魅力があるかどうか、というと厳しいところだとは思いますが、800円で温水プールも利用できる、というのは大きな魅力か。
チムジルバンが利用できる、というのもこのあたりでは珍しいかもしれない。
るり渓温泉と指向性はほぼ同じだと思いますが、るり渓のようにバーデゾーン重視でないのは好感がもてました。
温水プールののち温泉、というのが正しい利用法か。
ちなみに水着は100円でレンタルできます。

「月の湯」側の見取り図です

*記事の内容はすべて2013年のものです。現在とは違っている場合があります。

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