宇治市の銭湯【京都】

宇治市の銭湯、スーパー銭湯(閉店含む)を全網羅。2020年現在、銭湯組合に加入している浴場施設の入浴料金は450円です。宇治市内はサウナ料金別で、料金が店によって異なります。

<入浴した銭湯>有馬湯、神明湯、桜湯、大久保湯、大成温泉、開温泉、太平湯、もなこの湯、奥の湯、源氏の湯

有馬湯(閉店しました)

  • 宇治市宇治壱番8
  • 16:00~23:00
  • 日曜日定休
  • 小型銭湯  
  • 番台式 
  • 駐車場あり
  • サウナ料金別途100円必要

きれいに改装された商店街の銭湯

宇治橋通り商店街の中ほどにある銭湯。
JR宇治駅からも至近距離。
近年、宇治橋通り商店街はめっきり観光地化しましたが、さてその影響は有馬湯にもあるのでしょうか。
観光に来て地元の銭湯で一風呂、というのはあまりないか。
いや、知りませんが。
こじんまりとした銭湯ですが、浴室内はきれいに改装されてて清潔感があります。
桜色の壁がほんのりと暖かい印象。
カランの前に取り付けられた鏡が巨大です。
ほとんど姿見状態。
桜湯でもこれは見かけたので、宇治の局地的スタンダードなのかもしれません。
私が気に入ったのは打たせ湯。
この規模で打たせ湯があるというのも珍しい、と思いますが、なかなか景気よくばちばち肩に直撃するんですな、これが。
肩こり持ちには最高の妙薬。
お客さんも途切れることなく入ってきます。
地元ではニーズのある一店のようです。
ちなみにこちらの銭湯、サウナ利用時に必要であるバスタオルを貸してくれません。
完全申告制です。
だからといって黙ってただで使えるか、というと無理です、とだけ言っておきましょう。
行けばわかります。
特に目立つ不備も見当たらず、快適な一店。
外観から想像できない浴室がミソ、とでもいっておきましょうか。
ちなみに指定コインパーキングは20時までなら40分無料、20時以降なら60分無料です。
番台で申告を。

神明湯

  • 宇治市神明宮東97-2
  • 15:30~22:45
  • 火曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式 
  • 駐車場あり
  • サウナ料金別途180円必要

巨大なサウナと水風呂に大満足

店の周り3方が駐車場になっているのですが、本当にこれ全部風呂屋の客か?、といぶかしむほどずらーっと車が停められています。
多分宇治市で一番の人気店。
店内はきれいに全改装。
昭和の名残は皆無。
高い清潔感があります。
で、やはりこちらの店で一番特徴的なのはサウナと水風呂でしょうな。
まずサウナですが、この規模の店舗にしてはありえないぐらい広い。
扉を開けてびっくり。
ほとんどスーパー銭湯クラス。
水風呂がこれまた巨大。
他の複合浴槽そっちのけでどーん、と鎮座。
内湯の全浴槽の占有面積の半分は水風呂なんじゃなかろうか。
これはしかしかなり大胆なレイアウトだなあ、と思いつつも、サウナと水風呂に並々ならぬ愛着のある私のような人間にとっては待ってましたとばかりに大歓迎、ではあります。
じっくり満喫。
露天風呂がこれまた広々。
大きく夜空を仰げます。
なかなか街中の銭湯でこの開放感は味わえないと思う。
ありていに一通り設備を並べて良しとするのではなく、どう特徴付けるか、という意味で、お客のニーズを考えた一店だと思います。
お見事。
ま、普通の湯船が若干狭くなってしまった感はありますが、二兎を追って平均的になるよりはいいでしょう。
ちなみにこちらの銭湯、22時45分には完全消灯です。
もたもたパンツはいてたら真っ暗になるぞ。

桜湯

  • 宇治市小倉町南浦21-87
  • 15:00~22:30
  • 月曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式 
  • サウナ料金別途必要
  • 駐車場あり

きれいに改装された街の銭湯

住宅地の中にぽつん、とあるので近隣の地理に不案内な人にとっては見つけにくいかもしれません。
近鉄小倉駅が比較的至近距離にあり、駅から歩いていけないこともないです。
ロビー、脱衣所には昭和が漂いますが、さほどうらぶれた印象はなし。
しっかりメンテナンスしている、ということでしょう。
浴室はきれいに全改装。
清潔感があります。
決して広くはありませんが設備は一通り完備。
鏡の形が有馬湯と同じで、ほとんど姿見。
で、これも有馬湯と同じなんですが、ジェット式の打たせ湯が複合浴槽のスペースを割いて設置されてます。
肩こり持ちな私にとってはうれしい限り。
なかなか強力です。
10分以上独占。
こりゃ予想以上に快適な銭湯じゃないか、と思いつつ、なにげにサウナの扉を開けて仰天。
若人3人がトランプに興じておるではないですか。
わざわざサウナでトランプやらなくても他にいくらでも出来る場所はあるじゃないか、と先ほどまでの多幸感もどこへやら、一転不愉快に。
さてこれは口を出すべきか否か。
狭いスペースで嬌声を上げて大騒ぎしやがって、と時間がたてばたつほどイライラはつのるばかり。
しかしフルチンでもめるのも嫌だしなあ、バカみたいだしなあ、と悩んでいると、スキンヘッドの強面のオヤジがご入場。
よし、まかせた、オヤジ、アホガキどもにマナーを教えてやってくれ、と期待していると、
「あ、おっちゃんもやる?」
「おお、まぜてくれ」
・・・知り合いかい!
その後4人で大ポーカー大会。
兄ちゃんもやらへんか、と声をかけられたらどうしよう、とドキドキした。
ま、これも地域のコミュニティとして機能している、ととらえるべきか。
なかなかディープな桜湯でした。
こういう光景に出くわすのもこれまた銭湯めぐりの醍醐味か。
お湯はそこそこ熱めで悪くなし。

大久保湯

  • 宇治市広野町西裏107
  • 15:00~23:00
  • 月曜日定休
  • 小型銭湯  
  • 番台式 
  • サウナ料金別途必要
  • 駐車場あり

宇治市、人気の一店

決して広いとはいえない店ですが、これが思いのほか繁盛店。
私の行った時間帯にはカランの9割が人でうまっておりました。
今のご時世にここまで人を集められたらたいしたものだと思います。
神明湯と並んで宇治人気の銭湯、と言っていいでしょうな。
浴室はきれいに改装。
ちなみにサウナは番台で受け取ったバスタオルを巻いてはいる、というのが宇治のローカルルール。
で、私もそれにならったのですが、肝心のバスタオルの置き場が浴室内にないんですな、ここ。
いや、あるにはあるのですが、小さくて、他の人のバスタオルですでに満杯。
仕方がないので島カランの上に放置。
おおっ、と思ったのは水風呂オーバーフローかけ流し。
壬生でさんざん見かけた私の偏愛する設備ですが、まさかこんなところで再び出会うとは。
ざんざかあふれてます。
最高に気持ちが良いです。
浅風呂に設けられたジェットバスも寝風呂仕様で、足元の水流強め、というなかなかの優れもの。
ちょっと気になったのはタイルのひび割れで、全然古くなっていないのにあちこちに亀裂が入っているのが妙な感じでした。
近年宇治に地震とかあったかなあ。
混んでくるといささか手狭感はありますが、規模の割には設備が充実しており、クオリティの高い一店だと思います。
繁盛するのも納得。
余談ですが、脱衣所に大久保湯主催の将棋クラブの段位が相撲の番付け風に張り出してあるのが微笑ましい感じでした。
地域のコミュニティである、という昔ながらの役割を未だこちらの銭湯は見事にはたし続けているのかもしれません。
うむ、素晴らしいことです。
帰り際にご主人が、そっと両手を合わせて合掌ののち、ありがとうございました、と一言。
なにか仏教系を信心されているのかもしれませんが、恐縮しました。
思わず、汚してすいません、とか口走りそうになった。
いや別に普通に体を洗っただけなのですけどね。
お湯はぬるめ。
すいてる時間帯を狙っていくのが良いでしょう。

大成温泉

  • 宇治市大久保町南ノ口40-4
  • 15:00~23:00
  • 月曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式 
  • サウナ料金別途必要

きれいに改装された現代的銭湯

スーパー銭湯を除けば、多分宇治市では一番大きな銭湯ではないでしょうか。
きれいに改装されてます。
おそらく玄関から浴室まで、丸ごと全部手を入れたのではないか、と思われます。
設備も一通り完備。
水風呂が大きめなのがいい感じです。
3人ぐらいは楽勝でOK。
幾分殺風景な印象もありますが、これだけの広さと清潔感があれば文句なしでしょう。
あとは駐車場さえあればなあ、と。
近くにコインパーキングがないんですね。
常連さんは店の周りに路駐されてますが、例のごとく店には「車を停めないで」との貼り紙が。
いかにも路駐できそうな路地ではあるんですけどね。
興味深かったのはサウナ料金で、ここも大久保湯と同じ90円(当時)。
やはり近隣のもなこの湯の入浴料金を意識してのことでしょうか。
同じ値段、となると悩む人もきっといるでしょう。
もっと人が入っていてもおかしくないのになあ、というのが正直な感想。
やはり立地なのでしょうか。
もし近くにあれば私なら足繁く通うが。
ちなみにこちらの銭湯、脱衣籠がありません。
宇治は大久保あたりから大阪の文化がはいってくる、ということでしょうか。
問題なくクオリティの高い一店。
お湯はぬるめ。

開温泉(閉店しました)

  • 宇治市羽拍子町73-14
  • 15:30~22:00 
  • 月曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式 
  • 駐車場あり
  • サウナ料金別途90円必要

充実の設備ときっちり43℃

脱衣所は昭和が香りますが、浴室は浴槽以外を全改装。
内装は伏見区の大正湯とよく似たデザインです。
白黒ツートン。
開温泉で宇治市の銭湯は全てまわり終えた事になるんですが、振り返ってみると、浴室を老朽化したまま放置してる店って、宇治は1件もなかったなあ、と。
レトロ不在。
好事家はつまらないかもしれませんが、私はそれぞれの店のご主人の職業意識の高さの表れでは、と感心してたりします。
うわ、これはちょっと、と思ったところが1軒もなかった。
実は銭湯クオリティの高い地域なのかもしれない。
銭湯クオリティ?
で、浴室ですが、そこそこ奥行があって、設備も豊富。
奥から男女を仕切る壁に沿って湯船が6つ。
規模を考えるとなかなかの充実ぶり。
五色湯や長池湯を思い出した。
私が気に入ったのは湯温が総じて43℃以上あったこと。
薬湯まできっちり熱い、というのは見かけたことがありません。
俄然テンションがあがる。
なぜか薬湯の壁側に「霊峰ふろくすり」と看板。
いや、意味はわからなくはないが、日本語的にたどたどしすぎるだろうと。
手書きの看板じゃないんですよ。
なんだか胡散臭さを増長してて失笑。
なかなか快適な1店でした。
不思議にのんびりできた、というか。
余談ですが、こちらのトイレ、凄いです。
なにげに扉を開けて驚愕した。
なんと汲み取り式。
今は亡き田舎のばあちゃん家が脳裏にフラッシュバック。
便所で一人ノスタルジーにひたる。
便所でひたれるもんだとは自分でも思っていなかったが。
この辺り、下水道がまだ整備されていないのかどうか知りませんが、きれいに改装された浴室と便所のギャップになんだかくらくらしました。

太平湯(閉店しました)

  • 宇治市五ヶ庄新開11-19
  • 16:00~23:00 
  • 木曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式 
  • 駐車場あり
  • サウナ料金別途100円必要

揉兵衛で腰痛知らず

浴室はきれいに改装されてます。
規模の割にはサウナと水風呂が大きめなのがいい感じ。
ゆったりはいれます。
しかしながらここの目玉はやはり電子マッサージ風呂「揉兵衛」でしょうな。
数年前一度来た時には確かなかったと思うので、近年導入されたのだと思いますが、ちょっと余所では見かけない設備。
要は電気風呂の進化形なわけなんですが、これがなかなか面白い。
押す、揉む、叩く、を順番に繰り返す、と書いてあるのですが、実際漬かってみるとまさにその通り、見えない手が腰をわしづかむではないですか。
なんだかテクノロジー。
慣れてないものだから、ぎぎゅーう、とくるたびに思わず声が漏れます。
腰痛もちにとっては重宝する機器ではないでしょうか。
これとはまた別にちゃんと従来の電気風呂もあるのがほほえましい感じ。
あちこちで通電。
エレクトリカル銭湯。
差別化、という意味では設備面で一歩先んじた一店だと思います。
さて揉兵衛が定着するものなのかどうなのかわかりませんが、こういう目新しい試みは私は大好きです。
お湯はぬるめ。
駐車場は店の隣です。

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