
ということでやってきたのは北野天満宮、なんですけど、実は目的の場所ってここではなくて。
北野天満宮は学問の神様で菅原道真だから、あんまり怪奇ではないわな。
行ってみたかったのは北野天満宮の南側に位置する脇道。

10分ほど歩けば到着。
もともとは大将軍商店街という昭和の薫り濃厚な専門店が軒を並べてた通りなんですけど、時代の荒波にさらされ、客足が減ってきたのをうけて、振興会がテコ入れ、一条妖怪ストリートと名を変え人を呼び込もうと画策、結果、なんか色々すごいことになってる、と以前から小耳に挟んでおりまして。
ほう、どうすごいのか、確かめてやろうじゃないか、と。
つーか、暗くなってきたな、やばいぞ。

早速、店先になんかいた。
どうやら百鬼夜行を模しているようなんですけどね、凄まじいまでのオリジナルな手作り感が脱力だ。
私はホラーには詳しい方なんですけどね、これがなんなのか、全く判別がつかん。

ていうか、ほとんどの店がもう閉まってるじゃねえかよ。
しまった、個人商店って、あんまり遅くまでやってないよね、よく考えたら。
うわー、ここまできたのに無駄足?

シャッターの奥に一つ目小僧。
いやまあ、居てくれてよかったんですけど、せっかく来たんだし。
いや、なんかね、ありがたみの意味が履き違えられつつあるような気もして。

妖怪というよりジャミラ(円谷プロ)じゃねえのかこれ。
別枠?

だめだ、行き交う人すらまばらだ。

大通りに出ちゃったじゃねえかよ。
やらかしちゃったよ、完全なる空振りだ。
ぐわー、どうしよう、このまま引き下がるわけにはいかんぞ。
ちなみに一条妖怪ストリートは手作り感満載の謎なカオススポットとして知られてるんで、興味のある人は明るいうちに是非。

仕方がないので、定番中の定番な心霊スポットに出向くことにする。
ちょうどいい塩梅に真っ暗だぜ、諸君。

この立地で店の名を「池」にするパンチのきいたセンスに脱帽だ。
お店そのものはつぶれてましたけどね、残念。

普通に不気味で参ったな、こりゃ。

予想ついてた人も居たでしょうでしょうけど、到着しました深泥ヶ池でございます。
タクシーの運転手が、深夜に濡れそぼった女を拾って行き先を聞いたら「・・・深泥ヶ池まで」と答えた。
数十分後「着きましたよ」と声をかけると後部シートには誰も居なくて、座席だけがぐっしょり濡れていた・・・・
えー昭和の頃から(もっと古いかも)日本全国各地で語り伝えられてる定型中の定型な怪談なわけですが、なぜか京都では深泥ヶ池がこの手の怪談の舞台になってて。
なんだろ、京都市の北の端っこに位置することや、生物相が独特な沼(氷河期の頃からの動植物がまだ生存してる)であることがこの手の怪談を引き寄せたんですかね?
記憶が定かではないんですが、この話にはいくつかバージョンがあって、深泥ヶ池へ向かったのではなく、深泥ヶ池で拾ったのだ、とする話や、底なしと言われる沼に消えていった、とする話も私は耳にしたことがあります。
実際、警察沙汰になったこともあったらしいんですが、どこまで信憑性があるのかは定かではなし。

いやまあ、不気味は不気味なんですけどね、深泥ヶ池の周りって住宅街で、遊歩道なんかも整備されてたりするからなあ。
結構な地価だったりするんですよ、これがまた。
もし本当に出るなら、そんな恐ろしい池の周りでおちおち生活してられん、って話ですしね。

池の畔に精神病院があることも舞台作りに一役買っているか。
看板見る限りでは総合病院っぽいですけどね。
池に入水自殺する患者が昔は跡を絶たなかった、なんて言われてますけど、これも裏付けがあるわけじゃなし。

つーかね、はっきり言って寒いわけだよ、皆様方。
多分、2℃ぐらいしかないと思うんだ、外気。
やっぱりねー、これまでまるで人気のない山奥とか一人で突入してきた身としては、人家が立ち並んでるだけでなんかもう冷めてしまう、ってのは正直ありますね。
ジョギングしてる人とか居たりもしたし。
ネットじゃ深泥ヶ池、さんざん煽られてますけど、気になってる人にひとつ忠告しておこう、普通に沼だよ、と。
夜に来てこの有様なんだから、昼間なんてもう牧歌的ですらあるかもしれん。
うーん、いつものことだが今回も低調だったりするか。
結構頑張ったつもりなんですけど、もう風邪ひきそうなんで今日は撤退します。
今風邪ひいたりすると「すわ、コロナか」と大騒ぎになること請け合い。
それは非常にまずい。
帰るぞー。
それではまた次回、どこかでお会いしましょう。
2022.1探訪

