京都市中京区の銭湯

トロン温泉稲荷

  • 中京区今新在家西町4
  • 15:30~23:00
  • 金曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式
  • 駐車場あり 

人工トロン温泉のみで真っ向勝負

とりあえず、車で行くには非常に行きにくい場所にあります。
周りの道は一通だらけ。
三条側から行くには三条商店街が通行禁止でネックになるし、四条側から行くには付近の道の一通を完全に頭に入れておかないと、間違いなく迷子になります。
でも駐車場があるんだよなあ。
結局私は三条商店街が通行可になる21時まで待って車で出かけました。
多分それが一番わかりやすいルートだと思う。
で、その駐車場、店の南側にあるんですが、頭からつっこむのはやめた方がいいです。
駐車場へ入る通路に停められた自転車が恐ろしく邪魔。
しかもこれ、増減する。
行きは入れても帰りは出れない、なんてこともありえます。
私は風呂上りに自転車整理をさせられる羽目になりました。
普通車以上は近隣のコインパーキングに停めた方が無難かもしれません。
というか、車以外で行け、ってか。
お店の看板が夜見るとなかなかインパクトがあります。
なんとなく焼肉屋みたい、と思ったのは私だけか。
店内はきれいに改装されており、清潔感あり。
噂には聞いておりましたが、浴室内には広めの湯船がどーんと幅広にひとつあるのみ。
あとはサウナと水風呂だけ、というシンプルさ。
人工トロン温泉一本で勝負。
湯船とサウナ、両方に鉱石が埋め込まれているらしいですから、いやがうえにも期待は高まります。
湯温は低め。
じっくり漬かりなさい、ということか。
のんびりと一時間ぐらい浴室で過ごす。
確かに保温効果が高いな、というのは感じました。
自宅に帰って布団にはいるぐらいまでぽかぽかしてました。
翌日もなんだか昨日のぽかぽかがうっすら持続しているような感触で起床。
温泉に近い実感が得られるのは確かなようです。
冬場は重宝しそう。
設備派には不満足かもしれませんが、湯の質にこだわる人にとっては貴重な名店となりうるかもしれません。
個人的にはトロン温泉だけで勝負、という心意気が好きです。
決して広くはない敷地でスーパー銭湯に対抗するための手段として、これも選択肢の一つだと思います。
一度は入浴してみる価値のある一店だと思います。

田原湯

  • 中京区壬生坊城町47
  • 15:30~23:30
  • 火、水曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式

もっとお客さんが入っていてもおかしくない、と思った一店

店の外観から察するに、こりゃ絶対年季のはいった古い銭湯に違いない、と暖簾をくぐったのですが、浴室は思いのほかスレンダーに現代的でびっくり。
白を基調に明るく機能的なレイアウトがシンプルながらもタイトさを演出。
タイルの黒ずみやひび割れは一切ありません。
サウナは木の匂いが漂っています。
ほとんど新装開店状態。
最近はどこもきれいに改装されてますが、中でもここは特に外観とのギャップが大きいように思いました。
全然別物。
門構えのそっけなさで損をしているような気もします。
なかなか優れものなのが寝風呂。
横になるとちょうどいい具合に足の裏にジェットが直撃。
強めの水流が気持ちよい。
浅風呂と一体型の深風呂もまるで掘りごたつのようで印象的です。
レトロ臭の排除された店作りに、趣に欠ける、と感じる人もいるかもしれませんが、私は新しく清潔であることが、それを上回っているように思えました。
ケレン味たっぷりの胡散臭さも捨てがたいですが、やっぱり風呂屋が自宅の風呂よりも小汚かったら駄目だろう、と私は思ってますので、そういう意味では一切文句なしの一店。
お湯はややぬるめか。
この規模ではトップクラスの部類。

錦生湯

  • 中京区壬生坊城町47
  • 15:00~24:00
  • 日曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式

薬湯の香りが鼻をくすぐる

東山区の錦生湯とは同名別銭湯。
これまたきれいで機能的。
最近はどこもきっちり改装されてるなあ、と。
今となっては京都ならではの昭和レトロ銭湯を探す方が難しいのかもしれません。
というか、なんだか壬生一帯は総じてクオリティが高いような気もする。
浴室にはいって鼻腔をくすぐったのは薬湯の匂い。
薬湯に詳しくないので、はたしてこれが菖蒲なのかじっこうなのかよくわからないんですが、袋に吊り下げて湯船に漬けてあるタイプで、ほら、あの紫色の、昔は結構あちこちの銭湯で見かけた、あれ、えーと、なんだっけ、ああ、まどろっこしい。
わかる人はわかってもらえると思います。
改装前の五香湯の1Fはいつもこの香りがしてましたな。
私はこの香りに弱いんですよ。
ああ、風呂屋に来たなあ、という気分になる。
薬湯のタイルの変色具合からしてたぶんいつもこの薬草を使っているのだ、と思われますが、もうこれだけで私の脳内麻薬はどばどば出始めております。
しかもこれがジェットバス仕様になっているときたもんだ。
盛好湯といい、壬生一帯のスタンダードなのか?
薬湯をジェットバス仕様にするのが。
深風呂にトルネード風の大きなジェットが配備されているのも共通している。
この規模では珍しいな、と思ったのが、冷暖両用のシャワーブースで、これ、同じシャワーノズルから本当に冷水と温水が出るんですな。
ほとんどの冷暖両用シャワーは冷水と温水で出てくるノズルが違うので、これはよくがんばった、と思いました。
冷暖両用というからにはこうでなくては。
サウナにいささか昭和の残滓が感じられますが、この規模では充分満足のいくラインナップ。
お湯も43℃ぐらいあってちょうどいい感じ。

戎湯

  • 中京区壬生坊城町47
  • 15:00~21:00
  • 水曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式

波打ち際で入浴

私はずっとこちらの銭湯の屋号を「戒湯」だと思っておりました。
いったいなにを「戒め」られるのか、と。
正座してこんこんと説教されたりするのか、と。
いやいやまさかまさか。
なんにせよあまり穏やかではないわなあ、とか思っていたら「戒」ではなく「戎」だよ、と知人から指摘。
「えびす湯」が正解。
ああ、恥ずかしい。
普通に考えて「いましめ湯」なんてあるわけがないじゃないか、と。
しかし「えびす」といえば「蛭子」「恵比寿」であって「戎」を「えびす」と読むとはついぞ知りませんでした。
あなた知ってましたか?
私だけ?
まあいいんですが。
こじんまりした銭湯ですが、店内はきれいにされてます。
ああ、ここは常連さんに依存するのではなく、きちんと多くの人にアピールできる銭湯作りを心がけているなあ、というのが第一印象。
わかれば別にいいだろう的な、チープな手作り感、雑駁さを極力排除している様子。
浴室内もさりげなく凝ってます。
正面の壁に青いタイルで大胆に描かれた模様は滝なのか岩壁なのか。
計算が見えてこず、なにやらアーティスティックにも感じます。
足元のタイルのデザインも独特。
よく見ると模様のあるタイルとないタイルがあり、全体を俯瞰すると波打ち際に立っているように見えてくるんですな。
これはお見事。
お湯も43℃くらいはあってちょうど良し。
なぜこれであまりお客さんが入ってないのかが不思議。
似たり寄ったりの銭湯が多い中、デザイン性で先んじようとする意思が見えてくる一店だと思います。
この方向性でいくなら、まだまだ工夫の余地はあるとは思いますが、現状でも相応に差別化は図れているように思えるので、これで21時閉店はもったいないと思う次第。
隠れた名店的趣。
一度は入ってみる価値があると思います。
ちなみに私がはいったのは閉店間際だったのですが、私が出たあと、ご主人が小型の高圧洗浄器をもって掃除に入られたのが印象的でした。
そうか銭湯ももうデッキブラシの時代ではないのだ、と一人妙なことに感心して帰路につきました。

芋松温泉

  • 中京区壬生森町40-9
  • 15:00~23:00
  • 金曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式

筆者一押しのレトロ銭湯

年月を経て黒光りする芋松温泉の看板にまず圧倒されます。
老舗の有名店のようだ。
せんべい一筋120年とか、あの手のやつ。
門構えも重厚。
しかしながら建物自体は古色蒼然と言った方がよろしい。
最近の無鉄砲な台風とかゲリラ豪雨とか大丈夫なのだろうか、と心配になる。
安いSFじゃないが、路地をうろつくうちに時代をスリップしてしまったかのよう。
本当に今平成なのか、と。
そういうたたずまい。
浴室も昔ながらの作り。
部分的に改装されてますが、色濃く昭和。
はがれたタイルを補修した後なんかも目につきます。
ただこちらの銭湯、レトロながらも広い。
どーんと、奥行きがあってゆったり。
この広さがあれこれこざかしい批評精神を封殺する。
ちょっと足を伸ばせばそこは西院の繁華街なのに、この外界と隔絶した老成したかのような空間はなんなのか、と。
ノスタルジーというかデジャヴというか。
たぶん脳内で子供の頃見た風景を勝手に再構成しているのだろうけど、やたらなつかしくてしかたない。
入浴してみて、ああこれはなにか違う、と思ったのはお湯。
肌触りが妙にさらっとしてる、というのもありますが、塩素の匂いがほとんどしない。
後で調べてみてわかったのですが、井戸水を使っているとのこと。
京都のほとんどの銭湯で使っている地下水と井戸水の何がどう違うのかよくわかりませんが、不思議に心地よい。
上桂湯を思い出したりもしました。
驚いたのは水風呂で、なんとオーバーフローかけ流し。
よく見ないと気づかないんですが、水風呂の浴槽の縁が一部削られており、そこからざんざか冷水があふれております。
壬生には他にも水風呂かけ流しが何店かありますが、このようなレトロな銭湯までかけ流しとは、こりゃもう地域性かも、と思いました。
残念ながらサウナがないんですが、ああ、そんなものは不粋だ、と実感。
普段の私ならサウナがないと20%は意気消沈しているところですが、芋松温泉に限っては何故か必要ない、と素直に思えた次第。
自分でもよくわからないんですが、あんな汗臭いものは、この浴室の均衡を崩す、と感じたのですな。
近隣にコインパーキングがなく、車で行くにはいささか不便ではありますが、なんだか気にいりました。
レトロとボロいって結構同義語なのでは、と感じることもちょくちょくあったりするのですが、こちらに限っては、上手に年を重ね、古さに価値を付加していった印象。
お湯も43℃ぐらいあってちょうど良し。

五色湯

  • 中京区壬生東大竹町2
  • 15:00~24:00
  • 月曜日定休
  • 中型銭湯  
  • 番台式

豊富な設備に翻弄

店の横に大量の木材が積んであり、しかもそちらの方が広い通りに面しているので、うわ、店の閉店解体が始まっているのか、と早合点しそうになりましたが、実は木材は風呂焚き付けの燃料らしく、入り口はちゃんと別にありました。
失礼。
しかしいまだに木材で風呂を沸かしている銭湯があったとはしらなんだ。
あれこれ調べてみると、重油や廃油で沸かすより、木材で沸かした方が湯あたりがよくなるらしいのですが、根拠は曖昧。
ま、そこはツッコんではいけない部分でしょうな。
でも決して楽ではないと思うのですよ。
毎日廃材でお湯を沸かすなんて。
温度管理も難しいと思う。
なのにそこをあえて旧式にこだわるのは、コストの問題もあるのかもしれませんが、より良いと思われる手法で良質なものを提供したい、という風呂屋としての職業意識の高さのなせる技なのでは、と私は思うわけです。
そこはやはり素直に感服します。
正直お湯の感触は実感としてなにかが違うようには思えなかったにしても、だ.。
鈍くて申し訳ない。
浴室は段階を踏んで改装されていった様子。
何故か水風呂が足元より微妙に低い位置に掘り下げるように設置されており、それがどこかプールを想起させてよろしくない。
飛び込んでしまうではないですか。
特徴的なのは湯船の数。
決して広いとはいえないのに、各種織り交ぜて6槽も設置。
ああ、のぼせてしまう。
さらには冷暖両用シャワーブースまで2箇所あり。
これでもかの設備攻勢。
いや感心しました。
サービス精神なしではありえない浴室作りだと思います。
なかなかあがれやしない。
楕円形のネオン風呂がこれまた安っぽくて良し。
お湯も43℃ぐらいあってちょうどいい感じ。
結構気に入りました。

弥生湯

  • 中京区壬生東大竹町2
  • 15:00~24:00
  • 月曜日定休
  • 中型銭湯  
  • フロント式
  • 駐車場あり

京都の銭湯では数少ない天然温泉が楽しめる

下京区にある弥生湯とは同名別銭湯。
ふと看板を見上げると大きく天然温泉の4文字が。
確か以前通った時はなかったようにように思うので、はて、運び湯でも始められたのかしら?と思って暖簾をくぐったのですが、特にそのことに関する表記は見当たらず。
掘削されたのでしょうか。
ただ、浴室入り口のドアに、現在温泉許可申請中と書いてあり、結局どういうことなのかはなんだかよくわからない状態。
男湯は2F。
脱衣所はぶら下がり健康機等置いてあり、幾分雑多としてますが、浴室はきれいに改装されていて、清潔感があります。
思いのほか広い。
まとめて5つ組合わされた湯船のレイアウトはなんだかやまとの湯風。
ジェット噴出式の打たせ湯がいい感じ。
私はすぐ肩が凝る方なので、これは本当重宝します。
あんまりこれを置いているところってないんですよね。
広い水風呂も好感触。
で、肝心の温泉ですが、浸かってみた感じではアルカリ性単純温泉っぽい湯ざわり。
泡風呂仕様になってます。
できればこの温泉水を全部の湯船で使って欲しいところですが、やはり湧出量が少ないんでしょうか。
京都市内に温泉を有する銭湯はほんのわずかなので、貴重である事は確か。
機能的浴室にプラスアルファで、強豪な一店、との印象。

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